小児看護学

|研究室一覧|教育・研究|

小児看護学専門領域では、出生から思春期にわたる小児と家族の特性を、発達課題・生活過程・健康レベルの上から明らかにし、健康問題への適応を促進する援助方法を究明しています。
慢性疾患をもつ小児と家族の看護に関する研究では、小児糖尿病や腎疾患をもつ小児期から青年期の患者と家族が直面する問題を明らかにし、適切に疾患管理を行ないながら健康な子どもと同じような生活を送り成長発達をしていけるよう支援するとともに、看護モデルの作成を試みています。また、発達障害をもつ子どもとその家族や、早産児とその家族に対して、研究結果にもとづき、臨床の看護師と協働しながら具体的な援助方法を追及しています。

小児看護学専門領域オリジナルサイト

小児看護学専門領域オリジナルサイト 小児看護学専門領域に関する詳しい情報は、オリジナルサイトでもご案内しています。
領域オリジナルサイト

研究業績

原著

2017年4月~12月

  1. Aya Nakazuru, Naho Sato, Nobue Nakamura: Stress and coping in Japanese mothers whose infants required congenital heart disease surgery. International Journal of Nursing Practice, 2017. DOI: 10.1111/ijn.12550
  2. Katsuhiro Hiratsuka, Nobue Nakamura and Naho Sato: Maternal coping with the prospect of liver transplant among their school-age children. International Journal of Nursing Practice, 2017. DOI: 10.1111/ijn.12544

学会発表抄録

2017年1月~3月

  1. Tomo Kanamaru, Mie Mochizuki, Nobue Nakamura, Naho Sato, Aya Nakai: Support provided by, and needed for, family members of mothers with mental health conditions raising young children. 20th EAFONS Abstract Book, 85, 2017.
  2. Katsuhiro Hiratsuka, Nobue Nakamura, Naho Sato: What is Uncertainty in living-donor transplant setting? A review of the literature. 20th EAFONS Abstract Book, 65, 2017.
  3. 仲井あや,中村伸枝,橋本理恵,川村美穂子:早産児の保育コットへ移床する時期における親子の相互作用の特徴と両親間の共有~家族の文化の中で成長する過程を重視した発達支援に向けて~.文化看護学会第9回学術集会抄録集,2017.
  4. Aya Nakai, Nobue Nakamura: The progression of parent-infant interactions and the parental perceptions toward their preterm infants’ behaviors at 33 to 35 week corrected age; A longitudinal descriptive study. 12th annual NANN Research Summit, Scottsdale, USA, 2017.

2017年4月~12月

  1. Kaori Nishigaki, Rie Wakimizu, Hiroshi Fujioka, Chieko Numaguchi, Naho Sato, Akemi Matsuzawa, Naoko Iwata, Miyuki Kishino, Keiko Yamaguchi, Mikiko Sasaki: Factors Related to the Use of Social Services for Children with Severe Motor and Intellectual Disabilities Living at Home in Japan. 13th International Family Nursing Conference, Pamplona, Spain, 2017.
  2. 沼口知恵子、加藤令子、小室佳文、勝田仁美、佐藤奈保、原朱美:肢体不自由のある子どもの災害への備え-成人期にある当事者の認識調査より-. 第64回日本小児保健協会学術集会講演集, 大阪, 2017.
  3. 西垣佳織、涌水理恵、藤岡寛、沼口知恵子、佐藤奈保、松澤明美、山口慶子、佐々木実輝子:在宅重症心身障がい児の主な家族介護者の社会資源活用に関連する認識の探索, 第64回日本小児保健協会学術集会講演集, 大阪, 2017.
  4. 平塚克洋,中村伸枝,佐藤奈保:自己肝生存胆道閉鎖症患者とその親が思春期に経験する不確かさと生活の在り方 ―3ケースの分析からの報告―.日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,140,2017.
  5. 太田潤*、中村伸枝,佐藤奈保:冠動脈病変を有する川崎病の学童後期以上の子どもの病気の認識と療養生活の実際.日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,119,2017.
    *2017年3月博士前期課程修了
  6. 下屋聡平,中村伸枝,佐藤奈保:出生後より予後不良の状態にある乳児の親と関わる看護師の体験.日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,136,2017.
  7. 佐々木実輝子, 涌水理恵, 山口慶子, 藤岡寛, 沼口知恵子, 西垣佳織, 佐藤奈保, 松澤明美, 岸野美由紀: 在宅重症児の養育者間の介護負担感・QOL・家族機能の関連. 日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,105,2017.
  8. 山口慶子, 涌水理恵 ,佐々木実輝子, ,藤岡寛 ,沼口知恵子 ,西垣佳織 ,佐藤奈保 ,松澤明美 ,岸野美由紀: 在宅生活を送る重症心身障害児の主介護者と副介護者の介護負担感の関連要因の比較 —家族機能を踏まえた支援の方向性の検討—. 日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,104,2017.
  9. 勝田仁美, 原朱美, 加藤令子, 沼口知恵子, 佐藤奈保, 小室佳文: 医療的ケアが必要な子どもが災害に備えるための支援構築に向けた現状と課題. 日本小児看護学会第27回学術集会 講演集,295,2017.
  10. 原 朱美, 加藤令子, 勝田仁美, 沼口知恵子, 佐藤奈保, 小室佳文:医療的ケアが必要な子どもが災害に備えるための支援構築に向けた現状と課題-医療的ケアを必要とする子どもの保護者を対象に-.日本災害看護学会第19回年次大会講演集, 120, 2017.
  11. 下屋聡平,中村伸枝,佐藤奈保:出生後より予後不良の状態にある乳児の親と関わる看護師の体験-看護師属性の違いに焦点を当てて-.日本家族看護学会第24回学術集会 抄録集,87,2017.
  12. 馬内澪,金丸友,中村伸枝:泌尿器疾患手術後においてカテーテル管理を必要とする乳幼児の粗大運動に影響する要因と家族による患児の移動や遊びのお援助やそれに対する思い.千葉看第23回学術集会講演集,49,2017.
  13. 仲井あや,中村伸枝:早産児の修正33週から35週における‘子どもの成長’に関する親の捉え方.千葉看第23回学術集会講演集,50,2017.
  14. 中村伸枝,金丸友,仲井あや,谷洋江,出野慶子,薬師神裕子:1型糖尿病をもつ小児・思春期の糖尿病セルフケア測定用具の改訂版作成と概念モデルの検証.日本糖尿病教育・看護学会学術集会抄録集,133,2017.
  15. 河上智香,出野慶子,高山充,天野里奈,中村伸枝,金丸友:1型糖尿病をもつ小学生が抱える病気の思いと発達課題に応じた援助の探求.日本糖尿病教育・看護学会学術集会抄録集,131,2017.
  16. 出野慶子,高山充,河上智香,天野里奈,中村伸枝,金丸友:インスリンポンプを使用している子どもの学校生活状況.日本糖尿病教育・看護学会学術集会抄録集,170,2017.
  17. Tomoko Komagata, Naho Sato, Akiko Sakajo, Mami Takahashi, Yutaka Iwasaki and Aiko Yamamoto: Rearing children in revival period after the catastrophic disaster: mother’s 6 years in earthquake and tsunami affected area, Japan. 5th International Nursing Research Conference (WANS), Bangkok, Thailand, 2017.
  18. Reiko Kato, Hitomi Katsuda, Chieko Numaguchi, Akemi Hara, Naho Sato and Kafumi Komuro: The Necessity for Increased Capability to Prepare for Natural Disasters by Students Requiring Medical Care. 5th International Nursing Research Conference (WANS), Bangkok, Thailand, 2017.
  19. 中村伸枝,出野慶子,金丸友,仲井あや,谷洋江,薬師神裕子,髙橋弥生:1型糖尿病をもつ小学校低学年以下の子どもの糖尿病セルフケアに向けた親の関わり質問紙の検討.第23回日本小児・思春期糖尿病研究会年次学術集会 プログラム抄録集,19,2017.
  20. 仲井あや:早産児の修正33週から35週における‘子どもの行動’に関する親の捉え方.第27回日本新生児看護学会学術集会講演集,175,2017.
  21. 佐藤奈保, 加藤令子, 沼口知恵子, 原 朱美, 小室佳文, 勝田仁美: 視覚障がいのある子どもと「災害への備え」-生徒・親・教員へのインタビュー調査より-. 日本学校保健学会第64回学術集会講演集, 217, 2017.
  22. 小室佳文, 加藤令子, 沼口知恵子, 原 朱美, 佐藤奈保, 勝田仁美: 聴覚障がいのある中学生の災害への備えに対する生徒・母親・教員の認識―2事例へのインタビュー調査より―. 日本学校保健学会第64回学術集会講演集, 217, 2017.
  23. Sohei Shitaya, Nobue Nakamura, Naho Sato: Differences in the care provided by nurses for parents of infants in life-threatening conditions since birth –In decision-making regarding the child’s medical care and daily life at hospitals. 3rd Asian Pacific Pediatric Nursing Conference, Bangkok, Thailand, 2017.
  24. 松澤明美, 涌水理恵, 藤岡寛, 西垣佳織, 沼口知恵子, 佐藤奈保, 山口慶子, 佐々木実輝子: 学齢期の障害のある子どもを育てる母親の就労とその関連要因. 第37回日本看護科学学会学術集会, 仙台, 2017.
  25. Naohiro Hohashi, Junko Honda, Naho Sato, Satoshi Takatani, Kazuko Ishigaki and Sayumi Nojima: The current status and challenges to family nursing education, research and international exchange in Asia. 7th Hong Kong International Nursing Forum, Hong Kong, China, 2017.

総説・短報・実践報告・資料・その他

2017年1月~3月

  1. 中村伸枝,金丸友,仲井あや,谷洋江,井出薫,出野慶子,髙橋弥生,内海加奈子:インスリンポンプ療法を経験した小児・青年の療養生活と課題:インスリンポンプ療法群とインスリンポンプ療法中止群の比較から.日本糖尿病教育・看護学会誌,21(1),11-18,2017.DOI: http://dx.doi.org/10.11477/mf.7002200078
  2. 中村伸枝,金丸友,仲井あや,谷洋江,出野慶子,髙橋弥生:インスリンポンプ療養を行う1型糖尿病小児・青年の皮膚トラブルの頻度と要因.千大看紀要,39,65-69,2017.
  3. 平塚克洋,中村伸枝,佐藤奈保:胆道閉鎖症をもつ思春期前期患児における療養行動の意味づけ.日本小児看護学会誌,26,91-96,2017.DOI: https://doi.org/10.20625/jschn.26_91

2017年4月~12月

  1. 中水流彩:先天性心疾患手術を受ける乳幼児の母親の心理的準備と準備行動のプロセス.小児保健研究,76(3),272-277,2017.
  2. 平塚克洋,中村伸枝,佐藤奈保:胆道閉鎖症患者のトランジションに関する文献検討.小児保健研究,76(2),186-193,2017.
  3. 中村伸枝:在宅自己注射を行う子どもと家族への支援.第1回千葉看護師セミナー 特別講演,千葉市,2017.
  4. Katsuhiro Hiratsuka: Daily Life of Adolescents with Biliary Atresia Surviving with their Native Liver: Change Process of the Patient- Parent Relationship.Nursing & Care Open Access Journal,3 (3) ,2017;00074.doi: 10.15406/ncoaj.2017.03.00074.
  5. Katsuhiro Hiratsuka: Uncertainty in Living-Donor Transplant Settings: A Review of the Literature. Nursing & Care Open Access Journal, 4 (1), 2017;00098. doi:10.15406/ncoaj.2017.04.00098.
  6. 佐藤奈保(編集):特集 てんかんをもつ子どもと家族への支援. 小児看護, 40(7), 2017.
  7. Naho Sato, Naohiro Hohashi, Satoshi Takatani, Junko Honda: 2015 Survey on Family Nursing Education and Research in Asian Countries: Prospects for Network Construction of Family Nursing Research institutes in Asia. Japanese Journal of Research in Family Nursing, 23(1), 97-101, 2017.

研究状況

平成29年3月に金丸助教が転出し、平成29年4月に下屋助教が着任した。また、仲井は博士論文「早産児の修正33週から35週における自己調整機能の成熟を支える発達支援枠組みの作成―親子の相互作用過程と早産児のストレスー対処の過程から見た視点の統合ー」を千葉大学に提出し、学位を得た(千葉大院看博乙第18号)。
本専門領域では、疾患や障害をもつ子どもと家族についての研究を継続して行っている。本年度も博士前期課程修了生、博士後期課程在学生による論文公表ならびに国内外での学会発表が活発に行われた(1, 2, 4, 6, 10, 11, 34, 35, 36, 38, 39)。
中村は、平成28~30年度科研費(基盤研究(C))「小児・思春期における糖尿病セルフケアの看護指針・評価指標の作成」を継続し、1型糖尿病をもつ小児・思春期の糖尿病セルフケア測定用具改定版を用いて概念モデルを検証し、成果を発信(20)した。また、小学校低学年以下の子どもの糖尿病セルフケアに向けた親の関わり質問紙を開発し(25)、信頼性妥当性の検証を行うと共に、インスリンポンプ療法の皮膚障害に関する研究を継続している(33)。
佐藤は平成27~31年度科研費基盤研究(B)「障害のある子どもが自然災害に備えセルフケア能力を高めるための支援構築」(研究代表者:加藤令子)の成果発表(8, 15, 16, 24, 27, 28)を行い、ツール開発に向けたデータ分析に取り組んだ。また、平成27~29年度科研費挑戦的萌芽研究「在宅重症心身障害児の家族エンパワメントに焦点を当てたケアモデルの検証」(研究代表者:涌水理恵)の成果発表(7, 9, 13, 14, 31)、陸前高田市における震災支援活動の継続と報告(23)、所属学会における委員会活動報告(31, 41)を行った。
仲井は、平成26~29年度科研費(若手研究B)を継続し、「早産児の親とともに行う生後早期の発達支援の展開と評価・支援モデルの考案」における成果発表を行った(5,19,26)。
下屋は、修士論文の内容について国内外で成果発表を行うとともに、論文公表に向け取り組んだ(12, 17, 29)。