地域看護学

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地域で生活する人々の生活の質を高める看護をめざして

地域看護学

家庭や地域など人々の生活の場において、人々の生命、健康、生活を守り、その質を高めていくための看護の知識・技術、ならびに看護の機能を社会に幅広く適用させていく方法の開発を目指しています。特に、行政サービスを担う保健師の活動に焦点をあて、人々に個別に関わる看護を基盤にしながら、ケア体制づくり、地域づくりなどにかかわる公衆衛生看護の専門知識や技術に関する教育研究活動を行っています。

最近の研究活動

近年取り組んでいる研究課題は、「地域包括ケアを担う看護職者育成のための住民と協働したシナリオ学習教材の開発」「地域活動における認知症への対応を学びあう学習教材-千葉市民との協働による開発−」「30歳代男性の生活習慣病予防のための対話型健康学習支援ツールの開発」「育児を対象としたヘルスリテラシー概念の解明とその発展を促す支援指針の開発」などです。保健師の人材育成を支援しながら、研究支援の方法の開発にも取り組んでいます。

学部生の卒業研究

当領域で卒業研究に取り組んだ学生の主な研究課題は、「生活習慣病改善のプロセス」「家族を単位とした育児支援方法」「災害被災者の生活の再構築の経験」「住民との協働による地域づくりの方法」などです。

大学院生との勉強会

大学院生が中心となって、社会情勢に応じた国内のホットな課題を扱う「地域看護勉強会」や「海外博士論文抄読会」なども行っています。

地域看護学領域

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研究業績

原著

2018年1月~3月

  1. Saori Iguchi, Misako Miyazaki, Mina Ishimaru:Experiences of Public Health Nurses after the Great East Japan Earthquake Lead to Post-Traumatic Growth.Health Emergency and Disaster Nursing,5(1),48-57,2018.
  2. 松井理恵,佐藤由美,石丸美奈,宮﨑美砂子:地域の健康づくりにかかわる保健推進員のエンパワメントの様相,千葉看会誌,23(2),11-20,2018.

2018年4-12月

  1. 鈴木悟子:30歳代勤労男性の生活習慣病予防に関連するライフストーリーを用いた健康学習を促す支援内容の解明,千葉看会誌,24(1),79-89,2018.
  2. 吉田靖代*,宮﨑美砂子,石丸美奈:居宅生活を送る精神疾患をもつ人々が日常的に経験する危機的な問題とセルフケアのサイクル,千葉看会誌,24(1),91-100,2018.
  3. Rie Matsui, Yumi Sato: Grandmother’s support for new mothers in Japan. Public Health Nursing, 35, 404-413, 2018.
    *2015年度 博士前期課程修了

学会発表抄録

2018年1月~3月

  1. 細谷紀子,佐藤紀子,雨宮有子,宮澤早織,石川志麻:住民組織による災害時要配慮者に対する個別計画および避難訓練に関する工夫と困難,第6回日本公衆衛生看護学会学術集会講演集,135,2018.
  2. 雨宮有子,佐藤紀子,細谷紀子,丸谷美紀,石川志麻,宮澤早織:保健師が価値を感じた活動における困難・課題 ー保健師活動の質向上のための支援方法の開発ー,第6回日本公衆衛生看護学会講演集,213,2018.

2018年4-12月

  1. 北古賀祐美,石丸美奈:障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行において支援者が捉えた統合失調症療養者の困難とその対応,千葉県精神科リハビリテーション研究会第3回研究発表会,千葉市,2018.
  2. Satoko Suzuki, Misako Miyazaki:Characteristics of life stories of 30s men in support method,Book of abstracts: The 3rd Asian Congress in Nursing Education,206,2018.
  3. Shinobu Okada, Tomoko Majima, Toshiko Nakayama, Yuji Tanaka, Emiko Imamura, Masatoshi Komiyama, Miyuki Ishibashi, Mina Ishimaru, Akiko Sakajo, Mayuko Tsujimura:Evaluation of New Subject about Nursing Research Introduced in the First Year, Book of abstracts:The 3rd Asian Congress in Nursing Education, 39,2018.
  4. 姫野雄太*,石丸美奈,飯野理恵,宮﨑美砂子:別居介護を行う娘の介護継続に影響を与える要因,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,94,2018.
    *2016年度 博士前期課程修了
  5. 杉田由加里,緒方泰子,石丸美奈,田中美延里ほか:自治体のミドルマネジャー保健師の役割行動指針案の内容的妥当性の検討,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,170,2018.
  6. 植村直子*,石丸美奈,宮﨑美砂子,飯野理恵ほか:社会資源の活用と創出に関する在宅看護学,公衆衛生看護学,社会福祉学の教科書の記述内容の比較,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,132,2018.
    *2017年度 博士後期課程修了
  7. 細谷紀子,石丸美奈,宮﨑美砂子:発達障害児の親の災害時に想定している困難と災害への備えの実情-地域住民との繋がりに着目して-,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,140,2018.
  8. 飯野理恵,宮﨑美砂子,石丸美奈,鈴木悟子ほか:予防活動の持続・発展のための地域看護実践ガイドを活用した実践セミナーの実施と評価,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,172,2018.
  9. 鈴木悟子:30歳代勤労男性のメタボリックシンドローム予備群・該当者が語ったライフストーリーの特徴,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,113,2018.
  10. 安藤智子,岩瀬靖子:地域の課題解決の場としての「まちの保健室」の効果と課題:日本地域看護学会第21回学術集会講演集,190,2018.
  11. 岩瀬靖子,安藤智子:「まちの保健室」にボランティアとして参加した学生の学び,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,191,2018.
  12. 土谷ちひろ, 春山早苗, 塚本友栄, 鈴木久美子ほか:生活支援コーディネーター・行政・大学の協働による住民の支え合い体制構築を促進する方法の検討,日本地域看護学会第21回学術集会講演集,179,2018.
  13. 佐藤優子*,石丸美奈,飯野理恵,宮﨑美砂子:地域における推進員の役割に関する文献検討-保健師が期待する役割と推進員自身が認識する役割の違いに着目して-,千葉看第24回学術集会集録,30,2018.
    *2018年度 博士前期課程修了
  14. 泰羅万純*,石丸美奈,宮﨑美砂子:日本の行政保健師の職業的アイデンティティに関する文献検討,千葉看第24回学術集会集録,31,2018.
    *2018年度 博士前期課程修了
  15. 霜越多麻美*,宮﨑美砂子:組織的学習論を用いた住民と保健師の協働による地域組織活動の仮説的モデルの構築,千葉看第24回学術集会集録,25,2018.
    *2018年度 博士後期課程修了
  16. 井出成美,石丸美奈,久保田健太郎,井出博生ほか:住民の日常的な地域内の交流と地域活動の参加との関連,第77回日公衛会抄録集,447,2018.
  17. 久保田健太郎,石丸美奈,大塚眞理子,井出成美ほか:住民・大学・行政のパートナーシップによる「助けて」と言い合える地域づくり,第77回日公衛会抄録集,447,2018.
  18. 春山早苗,井口紗織,宮﨑美砂子,奥田博子ほか:統括保健師の災害時のコンピテンシーに基づいた研修の評価-1県での取り組みから-,第77回日公衛会抄録集,504,2018.
  19. 奥田博子,宮﨑美砂子,春山早苗,井口紗織ほか:統括保健師の災害研修の効果的なリフレクションのためのファシリテーターガイドの検討,第77回日公衛会抄録集, 505,2018.
  20. Mina Ishimaru, Narumi Ide, Hiroo Ide, Koichi Takeuchi et al. :Japanese Suburban Residents’ Awareness of Community Issues and Their Solution Approach : Survey of Their Commitment to Participating in Community Activities,American Public Health Association Annual Meeting & Expo, San diego, 2018.
  21. 石丸美奈,宮﨑美砂子,鈴木悟子,飯野理恵ほか:当事者による社会資源創出を支援する看護実践能力-看護学生を対象としたビデオ学習教材開発に向けて-,第38回日看科会学術集会講演集,111,2018.
  22. Kodate N, Suwa S, Tsujimura M, Shimamura A, Ishimaru M, Ide H, Yu W:Policy-driven innovation or technology-driven policy? What a questionnaire tells us about robotics-aided care in Japan. ESPANet (European Network for Social Policy Analysis), Vilnius , 2018.
  23. Suwa S, Tsujimura M, Kodate N, Donnelly S, Kitinoja H, Ishimaru M, Ide H, Shimamura A, Takahashi E, Hallila J, Toivonen M, Yu W:Developing a questionnaire on user needs and decision-making regarding home-care robots for older people in Japan, Ireland and Finland. 66th Irish Gerontological Society Annual and Scientific Meeting, Cranaghan, 2018.
  24. Kodate N, Suwa S, Tsujimura M, Ishimaru M, Shimamura A, Ide H, Yu W:What are the key criteria for decision-making concerning the use of home-care robots? Findings from a questionnaire study in Japan. 66th Irish Gerontological Society Annual and Scientific Meeting, , Cranaghan, 2018.

報告書

2018年1-3月

  1. 宮﨑美砂子,奥田博子,春山早苗,金谷泰宏,吉富望,井口紗織:災害対策における地域保健活動推進のための管理体制運用マニュアル実用化研究.厚生労働科学研究費補助金 健康安全・危機管理対策総合研究事業(研究代表者 宮﨑美砂子)平成29年度総括・分担研究報告書.1-103,2018.
  2. 宮﨑美砂子,奥田博子,春山早苗,金谷泰宏,吉富望,井口紗織:災害対策における地域保健活動推進のための管理体制運用マニュアル実用化研究.厚生労働科学研究費補助金 健康安全・危機管理対策総合研究事業(研究代表者 宮﨑美砂子)平成28~29年度総合研究報告書.1-56,2018.
  3. 宮﨑美砂子,奥田博子,春山早苗,金谷泰宏,吉富望,井口紗織:統括保健師のための災害に対する管理実践マニュアル・研修ガイドライン.災害対策における地域保健活動推進のための管理体制運用マニュアル実用化研究.厚生労働科学研究費補助金 健康安全・危機管理対策総合研究事業(研究代表者 宮﨑美砂子)29年度総合研究報告書 別冊,1-40,2018.

単行書

2018年1-3月

  1. 石丸美奈:第1章 発達段階の特性に応じた活動論,II成人・高齢者保健福祉活動,1.健康づくり活動,2.生活習慣病予防活動,最新公衆衛生看護学第2版(2018年版)各論1(宮﨑美砂子他編),日本看護協会出版会,87-138,2018.

総説・短報・実践報告・資料・その他

2018年1-3月

  1. 霜越多麻美*,宮﨑美砂子:地域組織活動の継続要因に関する文献レビュー : 看護学等,多領域にわたるscoping review ,千葉看会誌,23(2),1-9,2018.
    *2018年度 博士後期課程修了
  2. 堀越政孝,牛久保美津子,神田清子,辻村弘美,上山真美,金泉志保美,國清恭子,松井理恵,篠崎博光:地域での暮らしを見据えた看護に関する看護大学生における自己評価の学年間比較.The Kitakanto Medical Journal,68(1): 59-65,2018.
  3. 田村須賀子,山﨑洋子,時田礼子*,安田喜恵子:学士課程の講義・演習における「保健師の家庭訪問」の教育内容・方法の特徴,保健師ジャーナル,74(1),48-54,2018.
    *2018年度 博士後期課程修了

研究状況

地域看護学領域では,行政サービスを担う保健師の活動方法に焦点をあて,家族や地域で生活する人々に個別に関わる看護を基盤にしながら,ケア体制作り,地域づくり,行政施策づくりにかかわる公衆衛生看護の専門知識・技術の開発に取り組んでいる.

石丸は,平成29年度より文部科学省研究費補助金(基盤研究B)を受けて,「地域包括ケアを担う看護職者育成のための住民と協働したシナリオ学習教材の開発」に取り組んでいる.平成30年度においては千葉市との共同研究として,「地域活動における認知症への対応を学びあう映像学習教材」に取り組んでいる。また,千葉大学グローバルプロミネント研究基幹次世代研究インキュベータに採択された「超高齢社会における市民-専門職連携型エンドオブライフケア教育研究拠点」の研究推進者の一員として研究プロジェクトに取り組んだ.平成29・30年度申請の千葉大学学内研究推進事業リーディング研究育成プログラム研究課題「認知症研究倫理の創成」にも取り組んだ.

鈴木は平成29年度より文部科学省科学研究費補助金(若手研究B)を受け,「30歳代男性の生活習慣病予防のための対話型健康学習支援ツールの開発」に取り組んでいる.

坂井は平成31年度より文部科学省科学研究費補助金(若手研究)を受け,「育児を対象としたヘルスリテラシー概念の解明とその発展を促す支援指針の開発」に取り組んでいる.