リプロダクティブヘルス看護学

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母性看護学とは、次の世代の健全な育成と女性の生涯を通じた健康を支援する看護学であり、これから母親になる思春期の女性、胎児、妊産婦、赤ちゃん(子ども)と母親やその家族に対する看護の実践領域です。生命や人権、親子の絆を大事にして看護実践することで喜びも大きく、出生前診断、人工妊娠中絶、乳児虐待など難しい倫理的問題にも看護学の立場からかかわっています。私たち、母性看護学教育研究分野に所属する教員や大学院生は、一人ひとりが生命を尊重しケアをする看護実践家(助産師・看護師)であり、母性看護学や助産学を教育研究する教育研究者でもあります。本領域では,Reproductive Health(性と生殖に関する健康)に関連した健康問題を持つ女性や、妊娠期・出産期・出産後の女性・子どもの健康生活を支援し、女性の母親役割獲得を促す看護方法に関する研究を行っています。家族育成期の女性とその重要なパートナーである夫との関係、家族についても調査、検討を重ねています。私たちは、看護学を学ぶ多くの人々にこの母性看護学の魅力を知っていただくと同時に、看護学の実践・教育・研究をとおして社会貢献したいと願っています。

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研究業績

原著

2017年1月~3月

  1. 前原邦江,森恵美,岩田裕子,坂上明子,玉腰浩司:初産婦の出産後6か月間における育児ストレスの推移とその関連要因-産後1か月時の母親役割の自信の影響についての縦断的検討-.母性衛生,57(4),607-615,2017.
  2. 飯島佳子*,森恵美,坂上明子:不妊治療によって妊娠した女性のソーシャル・サポート体験.日本母性看護学会誌,14(1),37-44,2017.
    *2013年3月博士前期課程修了
  3. 大月恵理子,平石皆子,坂上明子,吉田真奈美,林佳子,高島えり子,菅林直美,松原まなみ:母体・胎児集中治療室(MFICU)の看護職者に求められる能力とその育成.母性衛生,57(4),752-759,2017.

2017年4月~12月

  1. Mori E, Iwata H, Sakajo A, Maehara K, Tamakoshi K: Association between physical and depressive symptoms during the first 6 months postpartum. International Journal of Nursing Practice, 2017. DOI: 10.1111/ijn.12545.
  2. Mori E, Tsuchiya M, Maehara K, Iwata H, Sakajo A, Tamakoshi K: Fatigue, depression, maternal confidence, and maternal satisfaction during the first month postpartum: A comparison of Japanese mothers by age and parity. International Journal of Nursing Practice, 2017. DOI: 10.1111/ijn.12508.
  3. Maehara K, Mori E, Iwata H, Sakajo A, Aoki K, Morita A: Postpartum maternal function and parenting stress: Comparison by feeding methods. International Journal of Nursing Practice, 2017. DOI: 10.1111/ijn.12549.
  4. 前原邦江,森恵美,岩田裕子,坂上明子,小澤治美*,青木恭子:初産婦の産後6か月間における子どもの特徴に関するストレスの関連要因-不妊治療の影響に着目して-.日本生殖看護学会誌,14(1),5-12,2017.
    *2017年3月まで本研究科教員
  5. 藤井美穂子,河内浩美,原田奈美:ヒヤリ・ハットに直面した際にみられた助産師学生の特徴的な態度.看護教育研究学会誌,9(1),11-19,2017.
  6. 清水三紀子,鈴木紀子,多田伸:妊婦を対象とした非侵襲的ヘモグロビン測定に影響する因子,母性衛生,58(2),338-345,2017.

学会発表抄録

2017年1月~3月

  1. Mori E, Iwata H, Maehara K, Sakajo A, Aoki K, Tamakoshi K: Trajectories of maternal fatigue during the first 6 months postpartum: association with maternal age and parity. The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 34, 2017.
  2. Sakajo A, Maehara K, Mori E, Iwata H, Aoki K, Mikuni K: Nursing intervention program for pregnant women after assisted reproductive technology: revision based on expert nurses’ clinical knowledge and skills. The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 36, 2017.
  3. Sakajo A, Ozawa H*, Otsuki E: Stress associated with infertility treatments for secondary infertale women who have a child, The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 71, 2017.
  4. Sakajo A, Ozawa H*, Otsuki E: Nursing care for secondary infertile women who have a child and their families, The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 32, 2017.
    *2017年3月まで本研究科教員
  5. Aoki K, Sakajo A, Maehara K, Mori E, Iwata H, Mikuni K: Difficulties and skills in nursing practice in promoting maternal role attainment in pregnant women after assisted reproductive technology. The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 35, 2017.
  6. Ozawa H*, Harada N: Literature Review on the Experience of Mothers of Twins with Disability. The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 69, 2017.
    *2017年3月まで本研究科教員
  7. Miyoshi S*,Mori E,Sakajo A,Iwata H: Sleep Changes among New Mothers during and after Stay of Postnatal Care Facilities in Japan, The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 35, 2017.
    *2017年3月博士前期課程修了
  8. Jin Q, Mori E, Sakajo A: The preventive intervention on depression during perinatal period among primipara: A literature review, The 20th East Asian Forum of Nursing Scholars Online abstract, 124, 2017.

2017年4月~12月

  1. Mori E, Iwata H, Maehara K, Sakajo A, Aoki K, Tamakoshi K: Predictors of maternal fatigue during the first 6 months postpartum. The 2nd Asia-Pacific Nursing Research Conference, Taiwan, 2017.
  2. 森恵美,前原邦江,岩田裕子,青木恭子,坂上明子:高年初産婦に特化した産後1か月までの子育て支援ガイドラインの評価―夫からのサポート活用に向けたケア―.第58回日本母性衛生学会総会・学術集会抄録集,297,2017.
  3. 森恵美,坂上明子,岩田裕子,青木恭子,前原邦江:高年初産婦に特化した産後1か月までの子育て支援ガイドラインの評価―ケアの有用性から―.第58回日本母性衛生学会総会・学術集会抄録集,297,2017.
  4. 森恵美:理事長講演 エビデンスに基づく高年初産婦への産後ケア.第19回日本母性看護学会学術集会プログラム・抄録集,24 ,2017.
  5. 坂上明子,前原邦江,岩田裕子,三國和美,青木恭子,森恵美:生殖補助医療を受けた女性の妊娠初期における不妊治療経験の受けとめ.第15回日本生殖看護学会学術集会プログラム・講演集,29,2017.
  6. 坂上明子,長田久夫,飯塚美徳,計良和範,青木まり子,石川源,淀川祐紀,田嶋敦,比嘉美月,鈴木真,加古訓之,尾崎康彦,齋藤美貴,田中幹二,菊地範彦:多職種からなる周産期急変対応チームの育成システム構築に関する研究(第2報).第3回ALSO-Japan学術集会プログラム・抄録集,71,2017.
  7. 坂上明子,長田久夫,青木まり子,石川源,鈴木真:周産期急変対応シミュレーション教育の評価(第2報)意識・行動変容の分析.母性衛生,58(3),208,2017.
  8. 青木恭子,森恵美,坂上明子,前原邦江,岩田裕子:「高年初産婦に特化した子育て支援ガイドライン」の現場適用における困難と対処.第19回日本母性看護学会学術集会プログラム・講演集,89,2017.
  9. 前原邦江,坂上明子,岩田裕子,三國和美,青木恭子,森恵美:生殖補助医療を受けた女性の妊娠初期における妊娠の受けとめ.第15回日本生殖看護学会学術集会プログラム・講演集,28,2017.
  10. 稲桂,森恵美,坂上明子:初産婦による仕事復帰後のワーク・ライフ・バランスの実現に向けた心理社会的・実践的準備.第19回日本母性看護学会学術集会,61,2017.
  11. Komagata T, Komagata O, Sato N, Sakajo A: Rearing children in revival period after the catastrophic disaster, International Nursing Research Conference, 2017.
  12. 大月恵理子,齋藤明香,森田亜希子,坂上明子,高島えり子,中村康香,成田伸,林ひろみ,林佳子,平石皆子,松原まなみ:母体・胎児集中治療室(MFICU)看護職に必要な学習項目案の妥当性.第58回日本母性衛生学会総会・学術集会抄録集,314,2017.
  13. 三輪尚子*,森恵美,坂上明子:初産婦が産後1か月間に行う子どもとの生活の調整.第19回日本母性看護学会学術集会プログラム・抄録集,62,2017.
    *2017年3月博士前期課程修了
  14. 遠山房絵*,森恵美,坂上明子:第2子誕生を迎える第1子のレディネスを高めるための親役割行動.19回日本母性看護学会学術集会プログンラム・抄録集,63,2017.
    *2017年3月博士前期課程修了
  15. 淀川祐紀,坂上明子,計良和範,青木まり子,飯塚美徳,石川源,田嶋敦,鈴木真,尾崎康彦,加古訓之,菊地範彦,齋藤美貴,田中幹二,比嘉美月,長田久夫:多職種からなる周産期急変対応チームの育成システム構築に関する研究(第1報).第3回ALSO-Japan学術集会プログラム・抄録集,71,2017.
  16. 川島悠,坂上明子,比嘉美月,鳥越美洋,長田久夫:分娩期における卒後シミュレーション教育の関する文献的考察.第3回ALSO-Japan学術集会プログラム・抄録集,64,2017.
  17. 計良和範,坂上明子,淀川祐紀,鈴木真,青木まり子,飯塚美徳,石川源,加古訓之,菊地範彦,田嶋敦,比嘉美月,長田久夫:ALSOデモンストレーションコースの有用性についての検討.第3回ALSO-Japan学術集会プログラム・抄録集,59,2017.
  18. 飯塚美徳,長田久夫,坂上明子,計良和範,加古訓之,淀川祐紀,鈴木真:ALSOメガコース開催による指導者育成の現況とその効果.第3回ALSO-Japan学術集会プログラム・抄録集,79,2017.
  19. 長田久夫,坂上明子,青木まり子,石川源,鈴木真:周産期急変対応シミュレーション教育の評価(第1報)知識獲得及び専門職連携能力に関する分析.母性衛生,58(3),208,2017.
  20. 前田優,青木恭子,坂上明子:育児期の夫婦の協働に向けた妊婦の準備行動.第47回北海道母性衛生学会総会並びに学術集会プログラム・抄録集,9,2017.
  21. 永田亜希子,坂上明子,佐藤奈保,石橋みゆき,石丸美奈,飯野理恵:看護実践力強化のためのシミュレーション教材と評価方法の開発.日本看護学教育学会誌,27,109,2017.

総説・短報・実践報告・資料・その他

2017年1月~3月

  1. 青木恭子,森恵美,坂上明子:性感染症女性患者の看護における患者-看護師関係の構築.千大看紀要,39,35-42,2017.
  2. 石橋みゆき,眞嶋朋子,岡田忍,小宮山政敏,坂上明子,石丸美奈,仲井あや,能川琴子,小澤治美*,島村敦子:千葉大学看護学部カリキュラム改正のプロセス 教育目標の再構成と卒業時到達目標の設定,千大看紀要,39,43-49,2017.
    *2017年3月まで本研究科教員

2017年4月~12月

  1. 坂上明子:不妊治療後妊娠における妊娠期・分娩期・産褥期のケア.ペリネイタルケア,36(11),40-45,2017.
  2. 岩田裕子,森恵美,土屋雅子,坂上明子,前原邦江:産後1か月時に産後うつスクリーニング陽性である日本人高年初産婦の母親としての経験:ケーススタディ(Maternal experiences at 1 month post-partum in older Japanese primiparae with a positive screen for depression: A case study).千葉看会誌,23(1),71-79,2017.
  3. 前原邦江,坂上明子,岩田裕子,三國和美,青木恭子,森恵美:生殖補助医療を受けた妊婦の母親役割獲得を促す看護介入プログラムにおける実践上の困難と工夫.日本生殖看護学会誌,14(1),41-49,2017.
  4. 岡田忍, 西尾淳子, 森恵美, 石井邦子, 日下和代, 麻生智子, 大滝千智, 伊藤眞知子, 新居直美:福祉の現場から 歯科専門職との連携による更年期女性と在宅高齢者の口腔ケアの質の向上に関する研究(第2報) 訪問看護ステーションにおける口腔ケアの現状.訪問看護利用者の口腔の状態, 地域ケアリング, 19(8),90-94,2017.
  5. 鈴木紀子,清水三紀子,山本直樹:日本人妊婦を対象とした非侵襲的ヘモグロビン測定機器開発にむけての基礎研究,順天堂大学医療看護学部医療看護研究,20,30-34,2017.

研究状況

本研究領域では、Reproductive Healthに関連した健康問題を持つ女性や、周産期などにある母子の健康生活や母親役割獲得を促す看護に関する研究を行っている。家族育成期の女性とそのパートナーとの関係、家族支援についても調査、検討を重ねている。
森は平成26~28年度まで文科省科研費の助成を受け、「日本の高年初産婦に特化した子育て支援ガイドラインの評価研究」(基盤研究(A)研究代表者:森恵美)に取り組み、その成果を報告した(1,4,5~7,10,14,18~21)。また、平成29~32年度に採択された文科省科研費補助金(基盤研究(A))「高年初産婦とその夫に対する出産前教育プログラムの開発と検証」(研究代表者:森恵美)、平成29~31年度に採択された文部科学研究費補助金(挑戦的研究(萌芽))「超高齢妊婦の妊娠初期から育児期における多職種連携システムの構築」(研究代表者:森恵美)にも、坂上、青木、岩田らとともに取り組んでいる。その他、森は千葉大学(総括責任者:徳久剛史)が平成27~32年度に採択された、ダイバーシティ研究環境実現イニシアティブ(連携型)の活動も行った。また、文科省科研費補助金(基盤研究(B))「歯科専門職との連携による更年期女性と在宅高齢者の口腔ケアの質の向上に関する研究」(研究代表者:岡田忍)に研究分担者として参画し、その研究成果を報告した(44)。
坂上は、文科省科研費を得て、「高度生殖医療を受けた妊婦の母親役割獲得を促す看護介入プログラムの改良」(平成26~29年度基盤研究(B)研究代表者:坂上明子)に取り組み、森、青木も研究分担者として参画し、その研究成果を報告した(22,26,41)。また、坂上は「母体・胎児集中ケアのための研修プログラムの実用化に関する研究」(平成28~31年度基盤研究(C)研究代表者:大月恵理子)にも連携研究者として取り組んでおり、研究成果を報告した(3,29)。さらに、平成26~28年度、「多職種からなる周産期急変対応チームの育成システム構築に関する研究」(挑戦的萌芽研究 研究代表者:長田久夫)、「陸前高田市における乳幼児を抱える家族の困難に関するエスノグラフィー研究」(基盤研究(C)研究代表者:駒形朋子)に連携研究者として参画し、報告した(24,28,32~36)。