理論看護学

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理論看護学専門領域では、近代看護の創始者ナイチンゲールの業績を学問的に位置づけ、ナイチンゲール看護論の継承・発展を目指した教育・研究活動を一貫して行っています。ナイチンゲールが看護の羅針盤として教えてくれている三重の関心とは、人々の健康状態を理性的に把握し、その状態にある人の感情に人間的な関心を注ぐことによって、技術的・実践的関心が定まり自分の行為を看護にすることができるというものです。
当分野ではこの理念を受け継ぎつつ、看護理論の形成過程に関する研究、実践方法論や看護基本技術の修得過程に関する研究等を行い、独自の教育システムに基づく教育活動を展開しています。例えば2年次には、食事介助や洗髪等の日常生活援助、注射等の診療介助技術を学びますが、どのような看護技術であっても、常に患者の状況を思い描き、その感情を追体験しながら、安全で安心できる看護技術を提供することを目指して学習を進めます。技術の学習を終えた後には、設定された看護場面において学んだ技術を使って模擬患者への看護を展開するという学習を行い、自己の行った看護を評価します。このような学習過程を通して、学生が主体的に頭を働かせて看護していく実践能力と、さらに看護学を学問として発展させていく能力とが培われていくと考えています。

研究業績

学会発表抄録

2017年4月~12月

  1. 高橋幸子,片桐智子,錢淑君,山岸仁美,戸田肇,河部房子,斉藤しのぶ,前田隆,嘉手苅英子:「看護基礎教育課程における統合実習」実践事例(その3)看護のアート&サイエンスの実現を目指して.日本看護学教育学会誌,27,198,2017.
  2. 錢淑君,片桐智子,丸山香織,山岸仁美,高橋幸子,河部房子,斉藤しのぶ,前田隆:「看護基礎教育課程における統合実習」実践事例の検討(その2)ナースサイエンティストの育成を目指して.日本看護学教育学会誌,27,197,2017.
  3. 片桐智子,丸山香織,錢淑君,山岸仁美,戸田肇,高橋幸子,河部房子,斉藤しのぶ,前田隆:「看護基礎教育課程における統合実習」実践事例(その1)看護のアート&サイエンスの育成を目指して.日本看護学教育学会誌,27,197,2017.
  4. 丸山香織,片桐智子,錢淑君,山岸仁美,戸田肇,高橋幸子,河部房子,斉藤しのぶ,前田隆:統合実習の評価規準構築に向けた統合実習に関する文献の動向.日本看護学教育学会誌,27,196,2017.
  5. 中村友紀,松田知佳,小坂直子,山本利江:臨地実習における看護学生の看護過程および看護周辺の認識.千葉看第23回学術集会講演集,36,2017.
  6. 池田結,小坂直子,阿部由喜湖,永田亜希子,山本利江:基礎教育課程修了間近の学生が捉える,臨地実習時の看護上未解決な問題に対する主観的な解決状況.千葉看第23回学術集会講演集,56,2017.
  7. 松田知佳:看護理論を看護実践に活用することの難しさ.宮崎県立看護大学看護学研究会第11回学術集会集録,52,2017.

総説・単報・実践報告・資料・その他

2017年4月~12月

  1. 山本利江:看護技術教育の変化と本質 看護技術教育における看護一般の意識的適用.日本看護学教育学会誌,27,76,2017.
  2. 永田亜希子,坂上明子,佐藤奈保,石橋みゆき,石丸美奈,飯野理恵:交流セッション16;看護実践力強化のためのシミュレーション教材と評価方法の開発.日本看護学教育学会誌,27,109,2017.

研究状況

2017年1月~12月

本教育研究分野では,理論看護学の立場からナイチンゲール看護論を学問的に追及し,その継承・発展を目指した教育・研究活動を行っている.
山本は,文部科学省科学研究費補助金を受けた「高度先進医療施設における東洋医学系統の診療科における外来看護の構築」,「看護実践能力の向上に向けた看護学生版リフレクション・フレームワークの開発」,「看護基礎教育課程における統合実習の評価基準構築に向けた実践事例集の作成」(1,2,3,4)に取り組んだ.また,「看護職の生涯にわたるキャリア発達を支援する体系的研修プログラムの構築」にも継続して取り組んでいる.永田は,代表者として,文部科学省科学研究費補助金を受けた「看護師を対象とした「動養プログラムの開発」に継続して取り組んでいる.
看護基本技術教育における変化と本質についての講演,教材や評価方法についてのセッションを行った(8,9).そのほか,「臨地実習における看護学生の看護過程および看護周辺の認識」,「基礎教育課程修了間近の学生が捉える,臨地実習時の看護上未解決な問題に対する主観的な解決状況」,「看護理論を看護実践に活用することの難しさ」に取り組んだ.