災害支援体験記(6)

|災害支援体験記|社会貢献|

災害支援体験記

医療系大学所属 匿名

 被災から9日目から12日目の4日間、茨城県にて災害支援ナースとしての活動を行ってきました。被災地へ向けて出発するまでは、自分は迷惑をかけるだけではないか、無事に帰ってくることができるだろうかなど、正直なところ不安な気持ちもありました。しかし、一人で行くのではなく、複数名でかつ面識のある方々と一緒であること、事前に災害派遣者に対するオリエンテーションがあり、基本姿勢などを理解してから出発できたこと、緊急連絡先などが明示され、大学にいる先生方・事務の方々のサポート体制が充実していたこと、被災地に行く手段・日々避難所に通う手段と宿泊場所が確保されていること、食料やお水、衛生材料などの十分な支給があったこと、近くの県であることは、安心材料となりました。

 被災地に入ると、道路の陥没や電信柱が傾いている光景が目に入ってきました。また、避難所となっている場所の地盤沈下の状況、自衛隊員による給水、仮設トイレが並ぶ様子、液状化したグラウンドなど、どれも初めて見る光景であり、地震の大きさを改めて実感したことを覚えています。そのような状況にも関わらず、出迎えて下さった現地の職員の方々の暖かい笑顔やお声をかけて下さる言葉にほっと安心することができました。また、ボランティアに来ていた学生の皆さんの元気な姿にも、勇気付けられました。

 避難所の活動では、水を思うように使用できないことが一番辛かったと記憶しています。毎日の生活や、ケアをする前後では、あたり前に石鹸を使い、手を洗っているのだと思いました。ウエルパスやウエットテッシュはありましたが、やはり、流水で手を洗うことから得られる爽快感はありませんでした。当たり前の日常生活を送れることの大切さ学びました。

 最後に、災害支援活動を振り返ってみると、避難所で支援に当たる現地の職員の皆さん、ボランティアに来ていた地元の学生の皆さん、本来であれば支援されるべき立場にある避難されている皆さんの助けや理解があったからこそ、他県から派遣された災害支援ナースの活動が成り立ったのだと思います。被災された地域の一日も早い復興をお祈りいたします。

一覧に戻る