災害支援体験記(7)

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災害支援体験記

医療系大学所属 匿名

 3月中旬、災害支援看護師として北関東の避難所での支援活動に参加しました。活動内容は、避難所で生活される住民の方々の健康相談、健康管理、環境整備、生活リズムへの支援、などを行いました。

 派遣初日、倒れた電柱やせり上がった道路、瓦の落ちた家、液状化した校庭、そして避難所で生活されている多くの方たちを目の当たりにし、自分に何かできるのだろうかと不安になりました。しかし、現地の方々と接し、派遣班のメンバーと話をする中で、住民の皆さんが復興に向かっていく力を支える健康を保てるよう、市職員の方々や派遣メンバーとともにできる限りのことをしよう、という意識を持つようになりました。

 災害支援活動では、支援者のサポートも重要といわれています。派遣前の準備段階から派遣中、派遣後と継続して大学事務や上司からの力強いサポートがなければ今回の活動を行うことはできなかったと思います。宿泊場所や移動手段の確保、現地の市職員の方との連絡調整、そして何よりも心強かったのが、困ったことがあったときにはいつでも何でも相談をすることのできる体制があったことだと思います。また、派遣班として一緒に活動した同僚との行き帰りや朝食時、少し時間が空いた時など、内容は様々でしたが「とにかく話しをする」こと、「経験を共有する」こと、「困ったことや迷ったことを口に出す」こと、「お互いの頑張りを認め合う」ことで、自分でも気付かない間にたまっていくストレスや不安などが和らいだと思います。さらに、支援活動を通し、自身も被災者でありながらも不眠不休の活動をされている市職員の方々や、余震への恐怖や将来への不安を抱えていらっしゃる住民の方々が、支え合いながら、ユーモアを忘れず、落ち着いて過ごしていらっしゃる姿に、看護職として沢山を学ばせて頂きました。

 今回の派遣は震災直後の短い期間でしたが、震災から3カ月が過ぎた今も、多くの被災地で長期にわたる継続した健康支援活動が必要といわれています。看護系大学としての継続した活動に今後も関わっていけたらと思います。

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