2012年度

|公開講座|社会貢献|

平成24年度 看護学部公開講座

平成24年は下記のテーマで10月21日に行われました。
一般市民対象講座の受講者は72名・専門職対象講座の受講者は67名でした。

「人生を豊かに生き抜くために看護学の視点からエンド・オブ・ライフを考える」(一般市民対象)

今から13年前の1999年、アジア太平洋ホスピス・緩和ケア・ネットワークの学術総会で「エンド・オブ・ライフケア」という言葉が語られ、アメリカのがん疼痛治療のリーダーKathleen M Foley医師が、「エンド・オブ・ライフケア」を「人生の終焉を迎える直前の時期の患者へのケア」と説明されました。日本においても、終末期医療をめぐって、ケアをする人もケアを受ける人も満足することができる支援の在り方が問われる社会の動きを反映して、「エンド・オブ・ライフケア」という新しい概念が発展されつつあります。

その人らしい生き方を全うする人生の幕引きは、医療者や専門職が考え、演出すればよいだけではないはずです。人生を豊かに生き抜くためには、誰もが人生の主人公として、自身や家族や友人の人生の幕引きについて、日頃から考えておく必要があるでしょう。このような課題について、一般市民の皆様と一緒に考えたいと考え、本講座を企画しました。

講師は、老人看護学教育研究分野講師の今村恵美子先生です。

日時

平成24年10月21日(日) 10:00~11:30

場所

千葉大学看護学部 講義・実習室 (亥鼻キャンパス内)

内容

英語の「エンド・オブ・ライフ」は「人生の終焉」と訳せます。諸外国や日本では、がん等病気や老衰のため「人生の終焉」を迎えた方々に対し、その安楽と安寧を図る「エンド・オブ・ライフケア」が発展してきています。しかし、現状の「エンド・オブ・ライフケア」では、「元気で地域に暮らしている方々のためのエンド・オブ・ライフケア」についてはまだ十分に議論されていないようです。

この課題を踏まえ、本講義では、「エンド・オブ・ライフをどのようにとらえるか、エンド・オブ・ライフではどんなことが必要か、何を準備していくか、またどのようなケアを受けたいのか、実現するためにどうすればよいのか」等についてご提案し、地域の皆様が主体的に御自身のエンド・オブ・ライフについて考えることが出来る場としたいと思います。私たちが生きている以上、いつか「人生の終焉」は訪れます。致命的な病気や衰弱がなくても、誰にでもその日は必ずやってきます。これからの人生を自分らしく輝いて生き抜く秘訣を、まだまだお元気な今から御一緒に考えてみませんか。

時間 講義内容等 講師等
9:30~10:00 受 付  
10:00~10:05 開講の挨拶 看護学研究科長
正木治恵
10:05~11:20 人生を豊かに生き抜くために
看護学の視点からエンド・オブ・ライフを考える
看護学研究科
老人看護学教育研究分野
講師 今村恵美子
11:20~11:30 質疑応答・まとめ 看護学研究科
広報渉外委員会
委員長 酒井郁子
11:30 閉講の挨拶

講師

老人看護学教育研究分野講師 今村恵美子

受講料

無料

対象

一般市民 (定員100名)
※定員を超えた場合、お断わりする場合があります。

「患者・家族の生活文化に即したエンド・オブ・ライフケア」(専門職対象)

終末期医療をめぐる現状において、ケアをする人もケアを受ける人も満足することができる、最善を尽くしたと納得することができる支援の在り方が問われています。実際の終末期の臨床現場では、がん患者の高齢化があり、しかも高齢化のなかで慢性腎不全,慢性呼吸不全など慢性の臓器不全疾患が非常に多くなり,これらの患者さんのターミナルケアが現実の問題になってきています。さらには,パーキンソン病やALS といった神経変性疾患,また,進行性の認知症,そしてごく最近には施設ケアにおける寝たきりの認知症高齢者の看取りをどうするかという問題が一般誌でも話題になるようになってきました。

このような多様な現場における多様な疾患の終末期医療の在り方を模索する動きを反映して、「エンド・オブ・ライフケア」という新しい概念が生成されつつあります。これは、従来の「緩和ケア」や「ターミナルケア」では説明できない、死にゆく人々のケアを長い人生の中で最期までどう生きるかを支える在り方を幅広く考えなければならない課題に直面しているからであると考えられます。それぞれのその人らしい生き方を全うする人生の幕引きは、医療者や専門職が考え、演出すればいいというものではないはずです。人生の主人公であるその人がどのように考えるか、ケアを受けるその人がどのようなケアを受けたいのかということを表明できることを大切にしたいと考え、本講座を企画しました。

講師は、当該分野の専門家である、長江弘子特任教授です。

日時

平成24年10月21日(日) 13:30~15:30

場所

千葉大学看護学部 講義・実習室 (亥鼻キャンパス内)

内容

高齢化社会の到来と慢性疾患患者の増大に伴い終末期ケアの在り方が模索されている昨今、誰もが安心して人生の終焉を迎えるためには、従来のがん患者の疼痛・症状管理に焦点化した「緩和ケア」や終末期に特化した「ターミナルケア」だけでは十分とはいえず、医療機関の他、自宅、特別養護老人施設での看取り等、地域における患者とその家族の生活に合わせた終末期ケア体制を確立する必要がある。このような社会的課題に対応すべくエンド・オブ・ライフケアという考え方が重要となっている。

本講義では、エンド・オブ・ライフケアに関連する用語を概観し、エンド・オブ・ライフケアとは、誰を対象とした、どのようなケアなのかを看護学の視点で整理したいと考える。高齢多死時代を迎え、人々はどのように最期の時を迎えたいと考えるのか、高齢者のインタビュー結果を基に、患者・家族の生活文化に即したエンド・オブ・ライフの質向上に看護職の果たす役割を考える場としたい。

時間 講義内容等 講師等
13:00~13:30 受 付  
13:30~13:35 開講の挨拶 看護学研究科長
正木治恵
13:35~15:00 患者・家族の生活文化に即した
エンド・オブ・ライフケア
看護学研究科
エンドオブライフケア看護学
特任教授 長江弘子
15:00~15:30 質疑応答・まとめ 看護学研究科
広報渉外委員会
委員長 酒井郁子
15:30 閉講の挨拶

講師

エンドオブライフケア看護学特任教授 長江弘子

受講料

2,000円
(受講内定通知書をお送りする際、振込用紙を同封しますので、事前にお支払い願います。なお、一度納入された受講料は返還できませんので、予めご了承ください。)

対象

保健・医療・福祉職 (定員100名)
※定員を超えた場合、お断わりする場合があります。