千葉大学看護学部
創立50周年特設ページ
研究院長挨拶

人が人をケアすることは特別なことではありませんが、看護師として著名なF.ナイチンゲール(1820~1910年)によって、看護は人間が生きることを助けるものであるとともに、実践的かつ科学的に組織だった訓練を必要とする技芸(アート)であるとして、当たり前の営みであるケアの発展形として看護が位置付けられました。その後、多くの専門領域から構成され体系化されている学問として看護学は発展し続けています。
このような潮流の中で、1975年(昭和50年)に設立された千葉大学看護学部は、国立大学唯一の看護学部です。それ以前に既に5つの大学の看護学科等で看護職の育成が行われていましたが、当時の文部省(現・文部科学省)による、看護教育は大学教育によって行われるのが当然であるという考えのもと、日本においても看護学の発展が期待されるようになりました。そして、国立の総合大学として新しい学部を設立することに強い気持ちを持っていた千葉大学に、看護学部は設立されたのです。
さらに看護教育を大学教育で行うためには、大学院教育において看護学の教育研究者を育成することが必要です。そのため、千葉大学看護学部の1期生が卒業すると同時に大学院看護学研究科が設置されました。
このように看護職の育成のみならず看護学の教育研究者の育成、看護学の発展を期待された千葉大学看護学部は、国内の看護系大学の中でも特別な立ち位置にあると言えます。
私たちは50周年を迎えるにあたり、「看護学の普遍と革新:未来社会への挑戦」をテーマに掲げ、これまでの歩みを振り返り、次の50年に向けてさらなる発展を目指してまいります。複雑で多様な社会課題に直面する人々とともに、そして多職種と協働して解決を目指すために、教育と研究によって看護学の発展に取組んでいる千葉大学看護学部へ、これからもご期待ください。
このたび、同窓会と協力し、皆様のご厚情とご支援に感謝するとともに、未来の発展と次世代リーダーの育成に寄与するため、記念式典、講演、記念誌の発行、記念品制作などを含む各種記念事業を実施いたします。
皆様のご理解とご支援を賜りたく、どうぞよろしくお願い申し上げます。
記念式典
千葉大学看護学部創立50周年を記念して記念式典を開催いたします!
式典の詳細については決定次第本ホームページでお知らせいたします。
また、50周年を記念した記念品も作成予定です。こちらについても詳細が決定次第本ホームページでお知らせします。
寄付のお願い
50周年記念事業の実施にあたり皆様にご寄付をお願いしております。
ご寄付を行うと下記のメリットがございます。
寄付方法等の詳細については千葉大学基金室HPをご確認ください。
寄付の特典
個人で10,000円(5口)以上のご寄付をいただきました方には「看護学部創立50周年記念誌(電子ブック)」ならびに記念品、20,000円(10口)以上のご寄付をいただきました方には「看護学部創立50周年記念誌(冊子)」ならびに記念品を贈呈します。
法人で100,000円(10口)以上のご寄付をいただきました方には「看護学部創立50周年記念誌」への広告掲載と記念誌を贈呈します。
また、個人で100,000円(50口)以上、法人で500,000円(50口)以上ご寄付をいただきました場合は、千葉大学内に設置の銘板にご芳名を掲げさせていただきます。詳しくはこちらの二次元バーコードをご参照ください。

看護学部創立50周年のあゆみ
看護学部の歴史を沿革としてまとめました。
沿革
1974年(昭和49年) 4月11日 |
千葉大学看護学部創設準備室が置かれた。 |
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1975年(昭和50年) 4月22日 |
看護学部(看護学科、2講座(機能・代謝学講座、基礎看護学講座)、入学定員60名)が設置された。 看護学部看護学科が看護婦養成所学校として指定された。 |
1975年(昭和50年) 5月10日 |
第1回看護学部入学式が挙行された。 |
1976年(昭和51年) 4月1日 |
4講座(病態学講座、基礎保健学講座、社会保健学講座、成人看護学第一講座)が増設された。 |
1976年(昭和51年) 8月21日 |
看護学部校舎(現看護学部管理棟)が落成した。 |
1977年(昭和52年) 4月1日 |
3講座(成人看護学第二講座、精神看護学講座及び小児看護学講座)が増設された。 |
1978年(昭和53年) 4月1日 |
看護学部看護学科が保健婦及び助産婦学校養成所として指定された。 母性看護学講座が増設された。 |
1979年(昭和54年) 3月23日 |
第1回卒業生52名を衛生看護学士として送り出した。 |
1979年(昭和54年) 4月1日 |
千葉大学大学院看護学研究科修士課程(看護学専攻、入学定員15名)が設置された。 看護学部3年次編入学(入学定員10名)を開始した。 看護教育学講座が増設された。 |
1981年(昭和56年) 3月23日 |
第3回卒業生から学士号の名称が看護学士と改称された。 |
1981年(昭和56年) 3月25日 |
第1回の看護学研究科修了生13名を看護学修士として送り出した。 |
1981年(昭和56年) 10月15日 |
亥鼻地区合同校舎の改修が竣工した。 |
1982年(昭和57年) 4月1日 |
看護学部の入学定員が80名に改定された。 全国共同利用施設として看護学部附属看護実践研究指導センターが設置された。 社会保健学講座が地域看護学講座に改称された。 |
1983年(昭和58年) 3月29日 |
附属看護実践研究指導センター校舎の改修が竣工した。 |
1985年(昭和60年) 4月22日 |
創立10周年を迎える。 |
1985年(昭和60年) 9月21日~22日 |
創立10周年記念会が開催された。 |
1986年(昭和61年) 4月1日 |
大学院看護学研究科(修士課程)が高等学校教諭1級普通免許状授与の課程として認定された。 |
1988年(昭和63年) 4月1日 |
看護学部看護学科の入学定員が臨時増募により85名に改定された。 |
1990年(平成2年) 4月1日 |
大学院看護学研究科(修士課程)が高等学校教諭専修免許状(看護)授与の課程として認定された。 看護学部看護学科が高等学校教諭一種免許状(看護)授与の課程として認定された。 |
1992年(平成4年) 4月1日 |
寄附講座として家族看護学(千葉銀行)講座が開設された。(平成9年3月31日まで) |
1993年(平成5年) 4月1日 |
大学院看護学研究科が改組され博士課程(博士前期課程:入学定員25名、博士後期課程:入学定員9名 ) が設置された。 看護学部看護学科が11講座から4大講座(基礎看護学講座、母子看護学講座、成人・老人看護学講座、地域看護学講座)12教育研究分野に改組された。 この際、成人看護学第一、成人看護第二、基礎保健学の各講座名がそれぞれ老人看護学、成人看護学、保健学教育研究分野と改称された。 博士前期課程において大学院設置基準第14条が適用された。 |
1993年(平成5年) 4月27日 |
大学院看護学研究科博士後期課程の入学式が挙行された。 |
1993年(平成5年) 6月23日 |
大学院看護学研究科博士課程設置記念式典が挙行された。 |
1994年(平成6年) 4月1日 |
看護学部で社会人選抜を開始した。 看護学部看護学科及び看護学研究科博士課程において、科目等履修生制度が開始された。 |
1995年(平成7年) 4月1日 |
看護学部看護学科が養護教諭1種免許状授与の課程として認定された。 |
1995年(平成7年) 4月22日 |
創立20周年を迎える。 |
1995年(平成7年) 11月4日 |
創立20周年記念会卒業生集会が開催された。 |
1996年(平成8年) 3月25日 |
第1回の看護学研究科博士後期課程修了生8名を博士(看護学)として送り出した。 |
1996年(平成8年) 4月1日 |
大学院看護学研究科博士後期課程において大学院設置基準第14条が適用された。 |
1998年(平成10年) 4月1日 |
看護学部看護学科の入学定員が臨時増募定員の解消により80名に改定された。 |
2000年(平成12年) 4月1日 |
地域看護学講座に訪問看護学教育研究分野が増設された。 |
2001年(平成13年) 2月10日 |
看護学研究科博士前期課程に2分野(がん看護分野、老人看護分野)の専門看護師教育課程が認定された。 |
2002年(平成14年) 4月1日 |
看護学研究科修士課程看護システム管理学専攻(独立専攻、入学定員6名)が設置された。 看護学部看護学科に推薦入学制度が導入された。 校舎の改修が行われ亥鼻地区総合教育研究棟が完成した。 |
2002年(平成14年) 5月10日 |
大学院看護学研究科修士課程看護システム管理学専攻入学式が挙行された。 |
2004年(平成16年) 2月14日 |
大学院看護学研究科博士前期課程の主専攻母性看護学が母性看護分野の専門看護師教育課程として認定された。 看護学部附属看護実践研究指導センターが乳がん認定看護師教育課程として認定された。 COE:Center Of Excellenceに「日本文化型看護学の創出・国際発信拠点」が採択された。 |
2004年(平成16年) 4月1日 |
千葉大学が独立行政法人化された |
2005年(平成17年) 3月7日 |
大学院看護学研究科博士前期課程の主専攻小児看護学が小児看護分野の専門看護師教育課程として認定された。 |
2005年(平成17年) 3月25日 |
千葉大学大学院学位記授与式が挙行され,第1回の看護学研究科修士課程看護システム管理学専攻修了生8名を修士(看護学)として送り出した。 |
2005年(平成17年) 4月1日 |
附属看護実践研究指導センターの改組が行われ、老人看護研究部がケア開発研究部に変更された。 |
2005年(平成17年) 4月22日 |
創立30周年を迎える。 |
2005年(平成17年) 9月22日 |
創立30周年記念式典が開催された。 |
2007年(平成19年) 4月1日 |
大学院看護学研究科修士課程看護システム管理学専攻にケア施設看護システム管理学領域が増設され、定員が3名増の9名となった。また博士後期課程看護学専攻に看護病態学と看護管理学の領域が増設され、定員が3名増の12名となった。 |
2009年(平成21年) 4月1日 |
千葉大学大学院看護学研究科が部局化され、看護実践指導センターが研究科附属となった。 |
2010年(平成22年) 2月12日 |
大学院看護学研究科博士前期課程主専攻精神看護学が専門看護師教育課程として認定された。 |
2010年(平成22年) 3月 |
看護学研究科附属看護実践研究指導センターが看護学教育研究共同利用拠点として文部科学省に認定された。 |
2010年(平成22年) 10月1日 |
エンド・オブ・ライフケア看護学の取り組みが始まった。 |
2012年(平成24年) 4月1日 |
大学院看護学研究科修士課程看護システム管理学専攻に2領域(実践看護評価学、継続教育・政策看護学)が増設され、定員が3名増の12名となった。 |
2012年(平成24年) 10月1日 |
大学院看護学研究科博士前期課程国際プログラム(入学定員、若干名)が設置された。 |
2014年(平成26年) 4月1日 |
大学院看護学研究科5年一貫制博士課程(共同災害看護学専攻、入学定員2名)が設置された。 |
2014年(平成26年) 9月26日 |
第1回大学院看護学研究科国際プログラム博士前期課程修了生(1名)を修士(看護学)として送り出した。 |
2015年(平成27年) 1月1日 |
大学院看護学研究科附属専門職連携教育研究センターが設置された。 |
2015年(平成27年) 4月1日 |
看護学研究科看護学専攻は、4講座12教育研究分野から、3講座9教育研究分野に改組された。 |
2015年(平成27年) 4月22日 |
創立40周年を迎える。 |
2019年(平成31年) 4月1日 |
大学院看護学研究科博士前期課程において2分野(がん看護分野、小児看護分野)が高度実践看護師教育課程(専門看護師38単位)として認定された。 |
2021年(令和3年) 4月1日 |
大学院看護学研究科から大学院看護学研究院(3研究部門7講座)に改組された。 |
2021年(令和3年) 4月1日 |
大学院看護学研究科博士前期課程が改組され看護学コースと看護実践学コース(3プログラム)が新設された。 |
2021年(令和3年) 4月1日 |
看護学研究科附属看護実践研究指導センターが千葉大学大学院看護学研究院附属看護実践・教育・研究共創センターに改名した。 |
2021年(令和3年) 5月19日 |
令和4年度入試から3年次編入学募集を停止することが決定した。 |
2023年(令和5年) 4月1日 |
看護学部のカリキュラムが改正され、令和5年度入学生より新カリキュラムでの授業を行うこととなった。 |
2025年(令和7年) 4月22日 |
千葉大学看護学部創立50周年 |