老人看護に関する研究、慢性疾患看護に関する研究
ここでは、私たちの講座で卒研生や大学院生が行った研究テーマを紹介したいと思います。研究テーマは大きく老人看護に関するものと慢性疾患看護に関するものに分けられます。慢性疾患看護をテーマとしたものでは、糖尿病、神経内科疾患、腎疾患、心疾患、炎症性消化管疾患など、慢性的な経過をたどる疾患を有する患者への看護に関する研究がおこなわれています。以下は、当領域で行われた研究のタイトルの一部をご紹介します。
*詳しくは、千葉大学看護学部ホームページ 学位論文テーマのページをご覧ください。
教員の研究活動
当研究領域の教員が今年度行っている研究は以下の通りです。
文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(A)
「リアルタイム生活情報のAI 解析による革新的高齢者ケア改善システムの確立」
(2021-2024年度,代表:正木治恵)
文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(B)
「Transitional ケアコンピテンシーを基盤とした地域連携教育プログラム開発」
(2020-2023年度,代表:石橋みゆき)
文部科学省科学研究費補助金 基盤研究(C)
「急性期病院のプライマリナースによる退院支援に内在する臨床知識」
(2021-2023年度,代表:佐々木ちひろ)
文部科学省科学研究費補助金 挑戦的研究(萌芽)
「医療機関で活用する多文化対応ケアコミュニケーションツールの開発」
(2022-2024年度,代表:正木治恵)
老人看護に関する研究テーマ(過去3年間)
[卒業研究]
2024年度
- 特別養護老人ホームで生活する高齢者に対して看護師が行っている生きがいに関する支援について
- 長年ペットと暮らした高齢者の想いーペットと暮らした手記の分析ー
- 歯科診療所に長期に定期通院する在宅高齢者の口腔内の状態と日常生活に関する調査
2023年度
- 認知症高齢者の字安宅介護に置いて、家族介護車者が本人の思いを汲み取れず困難が生じる場面と、その時の家族介護者の思い
- 急性期病院における認知症ケアチームとの連携を通した病棟看護実践の変化
2022年度
- 施設への転居を経験する高齢者へのリロケーションケアに関する文献検討
- 日本人高齢者のサクセスフルエイジングに関する概念分析
- ケア提供者と認知症高齢者間での一連の関わりにおけるユマニチュードを用いたケア実践に関する文献検討
- 認知機能の低下を有する統合失調症者への看護における困難と対処
[修士論文]
2024年度
- シルバー人材活動を行う高齢者が人生を通して獲得してきた生きがい
2023年度
- 地域包括支援センター保健師が在宅認知症高齢者の個人の文化的側面をとらえて援助する様相
- 急性期病院における入院前面談を行う看護師の高齢緑内障患者への支援
- 地域在住の認知症高齢者が退院後に自身の暮らしやすさを再獲得していく様
- 急性期病院における院内デイケアの認知症高齢者と看護師への影響 −病棟看護師の視点から−
2022年度
- 急性期病院における認知症高齢者をケアする新人看護師の困難感
- 中国の病院における老年専科看護師の役割推敲とその関連要因
[博士論文]
2024年度
- 認知症を有する高齢者の暮らしの場の選定への参画を促進する環境評価ツールの開発
2023年度
- 急性期病院における認知症高齢者のShared Decision-Making看護実践モデルの開発
- 日本の病院における高齢者のエンドオブライフケア質評価票の開発
2022年度
- 在留中国人高齢者の老いへの準備教育プログラムの開発―ビデオカンファレンスを活用して―
慢性疾患看護に関する研究テーマ(過去3年間)
[卒業研究]
2024年度
- 高齢糖尿病患者のフレイルの社会的側面に対する支援の課題
2023年度
- 長期に亘り血液透析を受ける高齢患者の透析治療開始後における生きがいの変化とそれに対する家族による支えの体験
- 長期入院統合失調症患者に対する精神科退院支援における患者の退院意欲に影響を与えた支援に関する文献レビュー
- パーキンソン病者と主介護者間の情緒的つながりを再構築することにつながった両社の具体的な行動と、それに伴う生活の有り様
2022年度
- 糖尿病を有する高齢者が低血糖の経験を血糖管理における肯定的側面につなげるための看護師の関わり
- 病状・治療の進行や新たな診断等に伴う食事療法の変更を要した後期高齢者に対する看護援助
[修士論文]
2024年度
- 中国都市部において慢性疾患を持つ高齢者へ「インターネット+」で訪問サービスを提供する看護師の困難と工夫
2023年度
- 脳卒中発症後回復期にある高齢者が体験する自我発達の様相
- 慢性疾患をもつ中長期在日中国人高齢患者の外来受診体験
2022年度
- 妊娠前から産後1ヶ月における関節リウマチ女性の困難とその対処に関する経験
[博士論文]
2024年度
- 2型糖尿病患者のセルフケア能力向上を目指した持続血糖モニタリング(continuous glucose monitoring :CGM)を活用する患者教育・支援プログラムの開発
2022年度
- HOMEの意味に着目する訪問看護実践の理論的枠組みの開発―慢性疾患と共に生きる独居高齢者に焦点を当てて―
看護管理学プログラムの研究テーマ(過去3年間)
[修士論文]
2024年度
- 患者・家族の思いに沿った退院支援への変革―退院支援看護師と在宅療養支援看護師のチームアプローチ力の向上を目指して―
- 中堅看護師の自己教育を促す看護管理者の支援能力向上プロジェクトー看護管理者の相互学習を通した看護組織の発展を目指してー
- 予期せぬ急変を予防するための手術リスクアセスメントの多職種情報共有システム構築―大腿骨近位部骨折の手術を受ける高齢患者に焦点をあてて―
2023年度
- 慢性期から終末期にある認知症高齢者とその家族のコンフォートを目指す多職種によるケア提供体制の構築 −患者を地域に受け渡す機能と終末期医療の機能を持つ有床診療所における 退院支援−
- 急性期地域中核病院における退院支援の質向上プロジェクト −病棟日勤リーダー看護師への個別学習支援−
- 部署の安全文化を共創する取り組み −看護師間のコミュニケーションの向上に焦点をあてて−
2022年度
- 急性期病院における病棟看護師のセルフケア能力支援プロジクトー退院支援リンクナースへの教育システムの構築による変化ー
- 急性期ケアミックス型病院における認定看護師の役割発揮に向けた取り組みー指導・相談能力に焦点を当ててー
特定看護学プログラムの研究テーマ
[修士論文]
2023年度
- 難治性足病変と共に生きる患者のウェルビーイングの向上を目指した特定行為を組み入れた看護実践