千葉大学大学院看護学研究科2025
3/28

看護学研究科長諏訪さゆり 千葉大学大学院看護学研究科は日本において最大規模であり、学際的な視点を重要視しながら看護学における理論やモデルを創出する教育研究者、そしてエビデンスに基づき臨床現場を改革する高度な看護実践者を育成することをミッションとしています。看護学研究科で学びを得た修了生たちが、理論・モデルの創出とエビデンスに基づく臨床現場の改革の循環を生み出し、さらに産出された看護学の知をグローバルに発信し社会実装を推進することを期待しています。 千葉大学が令和4年度に採択されたJSPS世界展開力強化事業では、「グローバル地域ケアIPEプラス創生人材の育成 Global & Regional Interprofessional Education Plus Program(GRIP Program)」を看護学研究院の教員が中心になって展開しています。このプログラムでは、SDGsの開発目標3「すべての人に健康と福祉を」を実現し、WHOが提唱するUniversal Health Coverage「全ての人が適切な予防、治療、リハビリ等の保健医療サービスを、支払い可能な費用で受けられる状態」の推進のために、地域ケアを創生する人材を育成しています。 千葉大学では、看護学研究院に所属する教員を中心に、千葉大学の他研究院の教員も、千葉大学大学院看護学研究科や看護学部における教育を担っています。総合大学である千葉大学のメリットを最大限生かしていると言えます。このことは、他の学問領域の教育研究者や大学院生との学術交流をとおして、看護学研究科の大学院生として、看護実践や看護学への期待やニーズをダイレクトに受けとめ、新たな視点で考える刺激的な機会を得られることを意味します。 看護学部では1975年4月に国立大学唯一の看護学部として設置されて以来、3,886名の学部卒業生を輩出してきました。1979年度に看護学専攻(修士課程)15名で設置された大学院看護学研究科は、現在、看護系大学院の中でも最大規模の大学院生を受入れており、2024年3月現在の看護学研究科修了生は、1,377名にのぼります。これらの教育実績を踏まえて、入学される皆さんの学修を支援していきます。 入学される皆さんが主体的かつ真■に課題に向き合い、千葉大学の豊かな資源を活用しながら学識を深め、問題解決能力を高めて看護学における知の創出と社会実装を目指してほしいと願っています。皆さんとの出会いを楽しみにしています。3看護学研究科長より皆様へ

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る