13 看護学は、人をケアするという普遍的な行動を科学する学問です。それは、人の命を守ること、健康の側面から生活を支えること、また、それらのよりよい方法を探究することでもあります。しかしながら、その探究は、一人一人の心身の状態、環境の影響、文化的背景などが複雑に絡み合っているため、一様ではありません。この多様性が、看護の面白さであり、複雑性でもあると思います。 千葉大学看護学部は、2025年で開学50周年を迎えます。この50年の間、人々を取り巻く環境は大きく変化し、老人看護学、訪問看護学、エンドオブライフケア看護学や災害看護学等の新領域が誕生しました。看護学部は未来社会を見据え、常により高きものを目指し、看護学を基盤に、学際的視点をもって看護学を探究できる人材を多く輩出しています。 皆さんが千葉大学看護学部で学び、ナースサイエンティストとして様々な場で活躍し、看護学のすばらしさを次世代に伝承していくことを楽しみにしています。 看護職は、人間の一生に関わる専門職であり、医療機関に限らず、地域社会で暮らすすべての人々の健康と生活を支える重要な役割を担っています。現代社会は急速に変化しており、看護が必要とされる場や役割も多様化しています。こうした社会の中で看護職としての使命を果たすためには、必要な知識や技術を自ら見極め、主体的に学ぶ力が不可欠です。 千葉大学は11学部を擁する総合大学であり、幅広い学問に触れることができます。また、看護学部には、国家試験受験資格取得のための科目に加え、「看護とは何か」や「看護職の専門性とは何か」といった問いに向き合う学びの機会もあります。 このように、学問全体の中での位置づけや他学問との関連性を考えながら、看護学を広く深く探究できる環境が整っていることが千葉大学看護学部の大きな魅力です。この環境で正解のない問いに向き合う経験を通して、きっと、看護職に不可欠な力である“主体的に学ぶ力”を培うことができるでしょう。 看護職を志す皆さまと亥鼻キャンパスでお会いできる日を楽しみにしています!看護の今と未来を、ここから一緒に未来の自分を思い描こうMessage from the Faculty教員からのメッセージ看護学のすばらしさを体感できる世界へようこそ!専門職に不可欠な力である“主体的に学ぶ力”を培う健康増進看護学講座健康増進看護学講座教授 前原 邦江先生教授 前原 邦江先生 社会環境の急速な変化に伴い、看護の役割と重要性は一層拡大しています。千葉大学看護学部は、人々の健 康とウェルビーイングの向 上に貢 献するナース・サイエンティストの育成に力を入れています。50年の歴史を通して看護学の知を創出・蓄積し、多くの卒業生が実践・研究・教育・行政・国際協力などの多方面で活躍しています。 教員として私は、学生たちが、いのちの輝きやその人らしい生き様に触れる貴重な体験を通して「看護とは何か」を問い、考え抜くことで、大きく成長していく姿を目の当たりにしています。看護学を探究し創造していくことは、決して平坦な道のりではないかもしれませんが、真摯な覚悟と確かな志をもって挑戦する皆さんを、私たちは応援します。 千葉大学には多様な専門分野の教員が揃っており、国内外の仲間たちと専門分野を超えて互いに学び合う環境があります。4年間の学生生活の中で、未来の自分を思い描いてみませんか。文化看護学講座 文化看護学講座 講師 飛世 真理子先生講師 飛世 真理子先生 医療を取り巻く環境は、社会構造や生活様式の変化、国際的な健康課題の広がりなどにより、ますます複雑化しています。こうした中で、人が本来もつ回復力を支え、心と身体の両側面に働きかける看護の専門性と実践力は、これまで以上に求められています。 私は20年間の臨床経験を基盤に、基礎看護学や看護教育学の研究を行い、現在は感染予防行動の分析や、医療環境中に存在する微粒子を可視化する実験的研究に取り組んでいます。教育と研究の両面から看護の質を高め、実践に結びつく知の探究を進めています。 千葉大学看護学部では、講義・演習・実習に加え、研究活動や学際的な学びを通じて、知識と技術を結びつけながら学びを深めることができます。学生は多様な視点を養い、自ら課題を見いだし、主体的に行動できる看護専門職として成長していきます。 千葉大学看護学部で、あなたも看護の本質を探究し、未来の医療と社会に貢献する力をともに育んでいきましょう。地域創成看護学講座地域創成看護学講座教授 石橋 みゆき先生教授 石橋 みゆき先生専門職育成学講座専門職育成学講座助教 植田 満美子先生助教 植田 満美子先生
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