千葉大学大学院看護学研究院 先端実践看護学研究部門 高度実践看護学講座(がん看護、クリティカルケア研究領域)高度実践看護学講座(がん看護、クリティカルケア研究領域)

研究室メンバー紹介

研究室メンバー紹介

※2023年8月時点

氏名 在籍課程
(コース)
研究テーマ
木富 史也 博士前期課程
(看護学コース)
集中治療領域において看護師が終末期看護についての事例を振り返ることの意義
宮 赫男 博士前期課程
(看護学コース)
第II期心臓リハビリテーション
辻本 あかね 博士前期課程
(看護学コース)
緩和的放射線療法における看護
川端 亜季 博士前期課程
(看護実践学コース・高度実践学プログラム)
終末期看護・エンドオブライフケア
後藤 あい 博士前期課程
(看護実践学コース・高度実践学プログラム)
エンドオブライフケアに関する研究
梅田 ゆめな 博士前期課程
(看護実践学コース・高度実践学プログラム)
リンパ浮腫モニタリングのためのTape measureによる四肢周径測定方法の検討
田代 理沙 博士後期課程 がん患者の倦怠感に関する研究
松山 直美 博士後期課程 エンドオブライフ(終末期)を生きる患者のACP・意思決定支援
曾 エイ 博士後期課程 外来心臓リハビリテーションにおける看護支援の方法に関する研究
臼井 智子 博士後期課程 脳卒中生存者に対するアドバンス・ケア・プランニング
依田 智未 博士後期課程 集中治療室患者の尊厳をまもり、その人らしさを支え続けるケア
水流添 秀行 博士後期課程 直腸がん術後の排便障害について
  博士後期課程 終末期がん患者を対象としたAdvance Care Planningの導入と実践
  博士後期課程 心不全患者の移行期支援

2023年度は卒業研究生8名、博士前期課程7名、博士後期課程12名が在籍中。

研究室メンバーメッセージ

働きながら、履修年限以上の在籍について

私の場合、職場のご理解と先生方のご協力があるため問題なく履修ができています。学費についても2年分を履修年数で分割しての支払いになるので長期履修をすることで学費が多く必要になることはありません。私は長期履修の申請をしていましたが、先生とも相談し現在は2年で卒業できるように履修を調整しています。担当の先生が相談に乗ってくれ無理のない履修となるよう一緒に考えて下さったため、社会人でも学生と仕事の両立ができています。CNS(専門看護師)コースのため実習もありますが、実習日程についても先生方が考慮して下さいます。授業の準備や資料作り、レポート作成なども多々ありますが、仕事の日は早朝・昼休みを利用するなどこまめに時間を見つけて取り組んでいます。授業に臨床での経験を活かすことができること、反対に授業での学びをすぐに臨床で活かすことができることが利点だと思います。働きながら学生をすることが私も不安でした。しかし先生方のご協力とご配慮があり、今は同期と楽しく学ぶことができています。

博士前期課程・看護実践学コース・高度実践看護学プログラム

一週間の半分は臨床実践、もう半分は学生としての思考回路を動かすという、いわゆる“二刀流”のスタンスが必要なので、授業の課題が重なった場合などはその切り替えや時間の使い方に苦労することもありますが、臨床場面で感じた疑問などをリアルタイムに学習の場に反映できるメリットがあると感じています。

また長期履修制度の活用によって、自分の興味・関心のある授業選択の幅を広げ、修士論文に向き合う時間の確保に対して大きな恩恵を受けています。学費に関しては長期履修制度を活用しても増額することなく同額で履修できます。長期履修制度を活用することで仕事も正規雇用の形態で継続できているため、経済面での心配も少ないです。

博士前期課程・看護学コース

他大学からの進学について

大学院生には千葉大学出身の学生が多いですが、実際には北海道から九州まで日本全国の他大学を卒業した学生が在籍しています。私もその中の1人で、福岡の大学を卒業した後、大学院進学のために初めて千葉にきました。年齢や出身地域、卒業大学をはじめ背景が異なる学生が集まることで、多様な視点から意見交換ができ、充実した学びの場となっています。また、先生方も出身大学等に関わらず丁寧にご指導くださるので、初めての環境でも安心して学ぶことができます。個人的には、大学院進学によって新しい環境に挑戦したことで、自分の可能性を広げられたと感じています。

博士前期課程・看護学コース

私は千葉大学の出身ではありませんが、現在博士前期課程1年生として、千葉大学大学院で学んでいます。同期入学の人の中には千葉大学卒の人もいますが、そうではない人の方が多く在籍しています。千葉大学のシステムについては千葉大学卒の人よりも慣れていない分、授業登録やメールの設定などに苦戦しますが、同じ研究室の同期や先輩、先生にも質問できるので問題ないと思います。また研究についても、出身校に関わらず、誰でも平等に分け隔てなく先生方に丁寧に指導を受けることができます。

博士前期課程・看護学コース

自宅が遠方な場合の修学について

私は通学に片道2時間程度かかりますが、修学の支障になるとあまり感じたことはありませんでした。本校は、オンラインで受講できる授業も多く、コミュニケーションも会議ツールを利用し、必要な電子ジャーナル等も学外から閲覧することが可能です。むしろ、通学時間を学習や育児等に充てることができ、とても助かりました。また実習は、前もって調整に十分な時間をいただけたので、家族から協力を得ることが出来ました。

ネット環境を整えたり、システム等に慣れたりする必要はあると思いますが、学友も同じような状況ですし、私の場合、情報交換が交流のきっかけにもなりました。きっと、コロナ禍で得た新しい学習スタイルは継続されていくと思うので、遠方にお住まいの方でも修学しやすいのではないでしょうか。

博士前期課程・看護実践学コース・高度実践看護学プログラム

博士後期課程へのストレート進学での生活について

私は、前期課程での研究成果を更に洗練させ、より早く実践の場へ還元したいと考え、前期課程修了と共にストレートで進学しました。後期課程での毎日は、自身の研究活動、共同研究への参加、前期課程の研究成果の学会発表・論文化、学部・前期課程の教育補助など、「充実」という言葉がぴったりです。

また、日本学生支援機構による奨学金、千葉大学全方位イノベーション創発博士人材養成プロジェクトによる支援を受けています。授業料免除や所属学会から研究支援金を支給いただいたこともあり、生活費・研究費での不安はあまり感じず、研究活動に専念できています。ストレート進学にはメリットだけではなく、デメリットもあります。しかし、この選択だからこそ経験できたこともあり、結局、ストレート進学をして良かったという結論に落ち着いています。今後も恵まれた環境に感謝し、よりよい未来に少しでも寄与できるよう、励んでいきたいと思います。

博士後期課程

私は前期課程修了時に病院に就職する予定でしたが、先生に後期課程への進学を勧められたので進学を決めました。後期課程では、前期課程よりもさらに自主的な研究活動が求められ、自分自身でモチベーションを維持して研究に取り組むことができない時期もありました。そんな時は、前期課程からの同級生に励まされたり、先生や先輩との共同研究に参加することで研究への刺激をもらっていました。また、千葉大学全方位イノベーション創発博士人材養成プロジェクトに自身の研究計画が採択され、生活費や研究費を支援していただけたことも研究へのモチベーションにつながりました。

博士後期課程

大学教員をしながらの博士後期課程進学について

現在は講義やゼミ、研究会などを遠隔会議システム(Google MeetやZoom)で実施する機会が多く、時間調整が容易になっていると感じています。教員を続けながら博士後期課程に進学するメリットは、自分のキャリアを継続させられる点だと考えています。私は今後のキャリアを大学教員として積んでいきたいと考えているため、そこで必要な教育の経験も継続させられます。

また働きながらなので収入がある点も大きいかと思います。ただし就業と大学院を両立させるには、指導教員や受講する科目責任者の先生、職場の上司と日程や時間をよく調整する必要があるので、そこだけは注意が必要かと思います。色々大変ではありますが長期的に考えるとプラスになることも多いと思います。

博士後期課程

病院勤務をしながらの博士後期課程進学について

私は長期履修制度を利用し、仕事と両立しながら就学しています。常勤で働いているため、勤務日は疲れてしまって研究と向き合うことが難しいことがあります。計画通りに進まないことの方がほとんどだったりもします。でもきっと、どのような就学の仕方でも迷ったり悩んだりすることはあると思います。なので、博士後期課程で就学するにあたり、自分の中で大事にしたいことをもっておくことが、自分の支えになるのではないかと思っています。私は、臨床現場と教育研究の関係が離れたものではなく、行き来しやすいものであればいいなと思っています。その1つとして、研究内容や研究結果がもっと実践に生かされるようになればいいなと思っています。そこで、患者さん・ご家族とふれあい、声を聴きながら、さらに現場の実際や事情を考慮し、課題を考えていくことに意義があるのではないかと感じています。働きながら学べる醍醐味は、ここにあると思っています。

博士後期課程

仕事をする時間と授業への参加と研究に取り組む時間の調整など、自分の時間をマネージメントする能力は必須ではあります。ですが、先生方が相談にのってくれるため、入学してからでも自然と鍛えられるので、学ぶことの意欲があれば可能だと思います。勤務しながら就学することで、実践と知識(研究)の統合をより実感できます。また、実践における理論的なアプローチや解決策を見つけられる力が強化されるため、組織の臨床倫理対策委員会のメンバーに選ばれるなど、新しい役割を担うことにつながる可能性もあります。つまり、看護実践への深みが増し、仕事の幅が広がり、責任が増え、看護がより楽しくなることが最大のメリットだと思います。

博士後期課程

修了生のメッセージ

私が大学院博士課程を志望した理由は、ある看護雑誌に書かれていた「実践的研究」という言葉に出会ったことからです。成人看護教育研究領域は、この実践的研究を学べる場であり、先生方や院生とともに最新の情報や多くの図書に囲まれた環境の中で学ぶことに大きな喜びもありました。(研究が進まず焦らなくてはならない時でさえ、もう少しここにいたいなと思うこともあり・・教育的指導!を受けましたが)

現在、故郷の福島の大学で急性期・クリティカルケア看護領域の教員をしています。研究については、博士論文の一部をまとめ直し、実践化に向けて進めているところです。この内容をNZで開催された2018 ICCNで、「VERIFICATION OF A NURSING PRACTICE MODEL FOR RELAXATION OF PSYCHOSOMATIC TENSION IN CANCER PATIENTS」として発表しました。看護実践については、アピアランスケアや災害支援活動なども行っています。

看護の教育・研究に取り組むことは、必ず実践へ繋げていくことが使命でもあります。これは博士課程学んだ財産として、研究者・教育者としてこうありたいと考えたことも含めて、大事にしていきたいと思います。

2014年度博士後期課程修了
福島県立医科大学看護学部 療養支援看護学部門  菅野久美さん

大学院を修了して、約1年半が過ぎました。臨床に戻り病棟で働きながら、がん看護専門看護師の資格申請と活動、EAFONS(East Asian Forum Of Nursing Scholars)とがん看護学会で発表、MDAndersonで行われた研修に参加するという充実した日々を過ごせております。これらに挑戦するきっかけと支えてくれたのは、大学院時代からお世話になっている先生方、先輩、同期、後輩であることは間違いありません。

私が進学したとき、成人看護の分野の同期は5人と他の分野より人数が多く心強かったですし、みんなで看護について討論する時間はとても楽しい時間でした。千葉大学の大学院の特徴であると思いますが研究室は他の分野の方と5-6人で使用しています。他分野の方もみなスペシャリティが高く、とても興味深かい話を聞けたことをよく覚えています。

臨床に戻った今、悩むことがあっても大学院時代で培った俯瞰的に捉えること、問題解決するための視点と方略を考える術を得たので、心にゆとりができたと感じています。臨床で看護することに悩んだりつらく感じることがあれば大学院で視野を広げてみることもひとつかもしれません。私は大学院時代を懐かしみながら今日も看護に取り組んでいます。

2016年度博士前期課程修了静岡県立静岡がんセンター 河村奈緒さん

卒業研究生のメッセージ

私は、がん患者の妊娠に対する看護に興味があり、成人看護学領域で卒業研究を行いました。卒業研究の領域が決まった当初、テーマは漠然としていて、その中から自分が研究していきたいこと、研究方法、やり遂げることが出来るのか、毎日沢山の不安な気持ちを抱えていました。

しかし、実際に研究が始まると、先生方や大学院生の方々が私のやりたい事を話を聞いて一緒に考えて下さったことで、研究の方向性を決め、研究を進めていく事ができました。ゼミでは、友人の発表を聞き、自分の研究に必要なことを考えたり、互いに研究に対しての質問をし合うことで切磋琢磨することができ、同じ状況で頑張っている研究室の友人の存在は心強かったです。卒業研究は、今まで以上に考える事が多く、不安や困難を感じることもありましたが、研究だけではなく、国家試験や就職のことなど親身に相談に乗ってくださる先生方、大学院生の方が身近にいてくれる貴重な時間であったなと感じ、感謝しています。

卒業研究での学びを活かして看護師として成長していきたいです。

2022年度卒業
がん有明病院 西平未優さん

私は成人看護学実習の周術期実習で患者さんを受け持った経験の中で研究したいテーマがあり、成人看護学領域で研究を行いました。

初めての研究で何から始めていいのかも分からず、始めは不安が多かったのですが、先生方が面談やメールでのやり取りを通し丁寧にご指導して下さったおかげで、研究の方向性や進め方が分かり、楽しみながら研究に臨むことができました。

定期的に行われていたゼミでは、友人達と研究テーマや研究の進み具合を発表し合うことで良い刺激をもらうことができました。友人からの質問を通して別の視点からの意見をもらう事で、より研究内容を深めることも出来ました。

丁寧にご指導してくださる先生方、大学院生の方々、良い刺激を与えてくれるゼミの友人達と卒業研究が出来たことは、とても良い経験になりました。看護師として働く中でこの経験を日々の看護に活かしていきたいと思います。

2022年度卒業
千葉大学医学部附属病院 野口綾花さん

私は終末期の看護に興味があり、成人看護学領域で卒業研究を行いました。

研究について分からないことが多く、やり遂げることができるのか不安な気持ちを抱えた状態でのスタートでした。しかし、先生方や大学院生の方々のご指導の下、自分の興味のあることについて研究を進めるうちに、研究を通して新しい学びを得られることに嬉しさや楽しさを感じるようになりました。

自分たちの研究の進展状況を発表するゼミでは、友人の発表を自分の研究と重ね合わせることで、研究を進める上で必要なことを考えたり、自分の研究テーマとは異なる分野にも興味を持つきっかけになったりなど、良い刺激を受けることができました。

また、丁寧にご指導してくださる先生方、親身になって相談に乗ってくださる大学院生の方々の存在はとても心強く、貴重な時間を過ごすことができたと感謝しています。

卒業研究での経験や学んだことを自分の成長の糧にしていきたいです。

2018年度学部卒業
千葉大学医学部附属病院 川末菜央子さん

留学生のメッセージ

As a foreign student coming from Indonesia, I was drawn to Chiba University because the university has a reputation for being one of the best places to study nursing in the whole of Japan. Various support services are available for students. These include lecturers, personal tutors, and other staff who not only provide on-programmed supports but are also available on a more personal level. Another reason is that Chiba prefecture is a very beautiful and peaceful city, and its people are very kind and polite. I did not have significant difficulties to adapt to the Japanese ways of life and Japan's higher education system. For Muslim, Chiba is also a Muslim-friendly city. The Chiba Islamic Cultural Center (a mosque) is just 5 minutes away from the central campus of Chiba University, and plenty of selections of halal stores and restaurants are ready to serve Muslims with delicious foods.

Nursing courses provided by Chiba University School of Nursing has helped me to gain a new perspective on nursing and my clinical area. The courses helped me to shape my analytical skill, finding my own way of analyzing problems, weaknesses, strengths, finding resources and alternative solutions. Also, by undergoing this master programme, I was falling in love with research, which at the end provided me with a strong motivation to develop research (especially research in nursing and health-related areas). Hopefully, what I have learned here (if appropriate) can be adopted and implemented into the nursing area in Indonesia, both in clinical and academic nursing area.

All in all, studying the master degree of nursing here goes beyond my expectations. I can also say that the studying experience is the best part of my life.

Mustika Pandu
Come-from Indonesia, a graduate of Master's program completed in 2018

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