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取組レポート
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2007.3.10(土)

ワークショップ I 「経営に貢献する看護」

組織の経営に貢献している取組事例を学ぶとともに、看護管理者としてどのようなことに取り組むことが重要なのかを考えました。

時間:10:00 - 17:00(9:30開場)
場所:丸ビルコンファレンススクエア Room4
参加者:千葉大学大学院看護システム管理学修了者・在学生、看護学部教員約100名


ワークショップに参加して
病院看護システム管理学 秋吉静子
3月10日、東京にて第1回のワークショップ「経営に貢献する看護」が開催されました。昨年の診療報酬マイナス改定や看護配置7対1など、厳しい医療環境の中、各看護管理者が直面しているタイムリーなテーマで、楽しくも真剣で有意義な研修会となりました。
基調講演の福井先生はアップテンポでパワー溢れる明快な内容で、「ミッション経営が追求する3つの価値、事業(医療・看護)の成功、ステークホルダーの満足、社会的使命の追求」は、今後も更に理解を深め実践する自己課題になりました。

午後は取り組み事例報告で乙坂先生、西山先生は具体的で分かりやすく、共感と多くの示唆を得ました。その後のグループワークは、病院、ケアミックス、行政、教育等に分かれ、それぞれの立場で、テーマに沿って討議しました。発表では、看護は積極的な社会貢献であること、質の高い看護を提供する方策や人的資源管理のあり方、地域における自施設の使命と目標達成行動等、「経営に貢献する看護」の具体的方策が多角的に検討されました。
今回初めて修了生や院生と討議ができ、ヒューマンネットワークの拡大と管理観の一端が伺える良い機会となりました。また外部環境の変化に適応できる看護管理能力の拡大の必要性を再確認致しました。企画・運営の諸先生方に感謝すると共に、次回が楽しみになったワークショップでした。
社会に向けて「看護」の立場からメッセージ発信を
地域看護システム管理学 上原たみ子 
今回のワークショップを通して、看護管理者は、組織の理念を掲げ、ミッションを達成するために戦略を立てると同時に、スタッフが戦術を立て実践できるように支援することが役割であり、そのことが「看護が経営に貢献する」ことにつながることを認識いたしました。
私は4月から市の保健福祉全体の企画に関わる業務担当となりました。昨今、行政の保健師には、医療制度改革によって新しい健診・保健指導のシステムの構築が求められると同時に、母子の支援においても多様なニーズへの対応が求められています。

このような背景を踏まえ、スタッフとともに組織のミッションである「市民の健康を守り、健康を維持増進する」ための戦略(施策)、戦術(事業)を、効果・効率を念頭に検討し、実行していこうと思いました。
また、看護管理者の立場で自施設の看護がいかに社会的使命を追及し、社会に肯定的な影響が与えられるように考え、実践することが重要であることを痛感いたしました。この学習を機に自施設にとどまらず同じ社会的使命を持つ他の施設や関係機関と連携をしながら、社会に向けて「看護」の立場からのメッセージを発信していこうと思います。