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教授諏訪さゆり

教授諏訪さゆり

千葉大学大学院看護学研究科では、日本の看護系大学の中で唯一、訪問看護学を標榜しています。

私たち訪問看護学専門領域ではこのことを誇りに思い、これからの日本において在宅医療・在宅ケアを推進していく上で重要な役割を果たす訪問看護の発展に寄与する教育と研究に取り組んでいます。

どのような病気や障がいを有したとしても、自分らしく生活し続けるためには何が重要か考えてみましょう。自分の意思が尊重されること、自分だからこそできる役割があり認められていること、お互いに気遣い相談しあえる人々がいること、心身状態が安定し急な変化が起こらないこと、生活リズムが整うこと、法制度が整備されていることなどさまざま挙げることができますが、訪問看護はそのための機能を十分に発揮することができます。現時点で訪問看護をご存知の方や利用されている方は決して多くはないのですが、日本において乳幼児から高齢者まで訪問看護に対して高いニーズがあることは明らかです。

しかし、訪問看護だけで支えているわけではありません。病院の地域連携部署や外来、診療所、地域包括支援センター、居宅介護支援事業所、デイサービス、デイケア、ショートステイ、特別支援学校など、さまざまな場で活躍する看護職が、療養者が在宅、地域で生きることを支えています。しかもそこにはお互いの専門性を認め合うことのできる多職種、多機関との連携、チームアプローチが不可欠です。

訪問看護を中心としながらも、生涯にわたって在宅、地域で成長、発達していくことのできる生活を看護職として支えていくために、訪問看護学専門領域ではさまざまな課題にチャレンジしていきます。あらゆるライフステージ、あらゆる健康レベルにある人々、家族そして地域の安心と安全、信頼を築く拠点を訪問看護学専門領域では目指します。

沿革沿革

2000年4月 千葉大学大学院看護学研究科地域看護学講座に訪問看護学教育研究分野が設置された。
発足時に石垣和子教授(兼任)、上野まり講師、鈴木育子助手が着任する。
2000年千葉市地域連携推進事業補助金を受け、地域看護学教育研究分野と継続看護部とともに「介護保険制度が在宅療養者の生活に与えた影響と今後の課題」(~2002年まで継続)に関する研究を開始する。
2000年9月付属看護実践研究センターとともに「訪問看護事例検討会」(~2004年まで継続)を開催する。
2001年3月訪問看護学教育研究分野として第一回目の学部卒業研究生2名を送り出す。
2001年4月石垣和子教授が専任となり、博士後期課程2名、博士前期課程1名、科目等履修生1名、研究生1名による、訪問看護学ゼミが開始される。
2001年9月訪問看護学教育研究分野として、千葉大学オープンリサーチ2001 学長賞を受賞。
研究題目「高齢者のQOLを高めるスキンケア方法の開発に関する基礎的研究」
2002年4月中国四川省から留学生を1名受け入れる。
中国四川大学との2年間の国際共同研究「高齢者のヘルスプロモーションにおける看護の役割」を開始する。
2003年3月上野まり講師が転出する。
2003年21世紀COEプログラム「日本文化型看護学の創出・国際発信拠点」(拠点リーダー 石垣和子教授)が採択、開始される。
2004年3月訪問看護学教育研究分野として第一回目の博士後期課程修了生1名、博士前期課程修了生3名を送り出す。
2004年6月井上洋士助手がCOEフェローから異動する。
2004年7月山本則子助教授が着任する。
2006年3月井上洋士助手が転出する。
2006年8月鈴木育子助手が転出する。
2006年9月片倉直子助手が着任する。
2006年9月日本家族看護学会第12回学術集会(学術集会長 石垣和子教授、千葉市海浜幕張)が開催される。
2007年3月山本則子助教授、片倉直子助手が転出する。
2007年4月福井小紀子准教授が着任する。
2007年5月伊藤隆子助教が着任する。
2008年3月21世紀COEプログラム「日本文化型看護学の創出・国際発信拠点」を終了。
2008年3月福井小紀子准教授が転出する。
2008年6月辻村真由子助教が着任する。
2009年2月文化看護学会第一回学術集会(学術集会長 石垣和子教授、千葉市)が開催される。
2009年3月石垣和子教授が転出する。
2009年10月石橋みゆき講師が着任する。
2010年3月伊藤隆子講師、辻村真由子助教が転出する。
2010年4月地域看護学講座に訪問看護学教育研究分野が設置されてから、10周年を迎える。
諏訪さゆり教授、島村敦子助教が着任する。
2011年3月石橋みゆき講師が転出する。
2011年4月飯田貴映子助教がケア施設看護システム管理学領域から異動する。
2011年7月飯田貴映子助教が転出する。
2011年9月辻村真由子講師が着任する。
2015年3月島村敦子助教が転出する。
2015年4月能川琴子助教が着任する。
2017年3月能川琴子助教が転出する。
2018年4月湯本晶代助教が着任する。

大学院受験をお考えの方へ大学院受験をお考えの方へ

訪問看護学専門領域では、療養者と家族のQOLの向上に寄与する看護技術や介護者の学習支援ツールの開発、終末期にある療養者の尊厳を支える看護職の思考プロセスと行動の指針作り、退院支援の体系化、訪問看護ステーションと多機関との連携促進ツールの開発、訪問看護師、介護支援専門員など在宅ケアチームの学習プログラムの開発と効果測定など多岐にわたる研究に取り組んでいます。

新たに訪問看護学専門領域の仲間となる大学院生の研究シーズを大切にしながら、研究者としての学び、成長を支援しています。