活動報告

オープンキャンパス 2017

2017年8月9日 今年もDNGLは千葉大学看護学部のオープンキャンパスに参加しました。
当日は災害看護学の専門領域として、DVDの上映や防災グッズ、学生手作りの簡易トイレを展示しました。
また、学生の指導による心肺蘇生法の体験や非常食の試食ができるコーナーなども準備し、たくさんの方々にお越しいただきました。
主に高校生を対象としたオープンキャンパスでしたが、多くの高校生、保護者の皆さんに大変興味を持っていただき大盛況のうちに終わることができました。

写真 オープンキャンパス

災害看護実習に参加しました

2017年7月31日~8月4日 熊本県阿蘇郡西原村仮設住宅にて、災害後の中長期における被災された住民の生活と健康問題を理解し、必要なケアを提供するために平成28年熊本地震後の仮設住宅にて実習を行いました。
仮設住宅では、熱中症で搬送される住民が複数名いることから、熱中症予防ドリンクづくり体験を通して、住民に熱中症予防の理解を深めていただくための教室を開催しました。
  • 災害看護実習 写真1
    熱中症予防の講義
    講義中のクイズに答えている時の風景です。
  • 災害看護実習 写真2
    「熱中症予防ドリンクを作ろう」
    仮設住宅内で作れる予防ドリンクを作っています。

紛争地で看護の質向上プロジェクトを開始しました

2017年7月
災害看護学講座の伊藤尚子特任准教授が、イラクの国立病院で、小児がん病棟における看護の質向上プロジェクトを開始しました。
イラクは度重なる戦争を経験し、さらにIS国による侵攻を受けています。
北東部に位置するエルビルでは多くの国内避難民のほか、シリア難民も受け入れています。
長きにわたって政治・経済が安定しない中、医療機器や薬品、看護師の不足により十分なケアを維持することが困難になっています。
急激に増えた避難民(特に小児がんの子ども)の特性に応じたケアを行うために、保健省や看護大学、研究センター、NGOと協働し看護の質向上を目指しながら、今後共同研究を行っていきます。
国立病院でのミーティングの様子がFace bookにアップされました(写真上)。
ISが支配するモスルから逃れてきた避難民は、国連が運営する難民キャンプや地域の借家で暮らしています。家庭訪問をし、生活や健康状態についてお話しを伺いました(写真下)。
“人間の安全保障”の理念を具現化し、看護活動をもって一人一人に実現させます。
避難民の方々のニーズと、医療現場の状況を鑑み、効率的かつ最大の効果をもたらす戦略を現地の人々と構築していきます。
写真 イラク国立病院 写真 イラク国立病院

看芸ガーデン花壇作り

2017年6月
ガーデニングを通して心身の癒しを体験してもらうことを目的とした看芸ガーデン。今年も看護学研究科と園芸学研究科の共同で、学生たちによる花壇作りが行われました。
毎年、学生がテーマを決めてデザインを手掛ける看芸ガーデン。今年は花壇中央に大学院看護学研究科・看護学部のシンボルである「ランプの灯り」をモチーフにハーブやケイトウなどの植え付けを行いました。
今後も花壇の手入れやハーブ石鹸作りをはじめとするクラフトワークにも挑戦します。
写真 看芸ガーデン

難民支援ワークショップシリーズの開催

2016年12月~2017年2月

「人間の安全・安寧・尊厳を考える」をテーマに、千葉大学看護学研究科災害看護学専攻(DNGL)と法政経学部 酒井啓子教授科学研究費助成事業(研究計画B01「規範とアイデンティティ」:社会的紐帯とナショナリズムの間」)の共催で、全5回の難民支援ワークショップを実施しました。また、国際教養学部 小澤弘明教授科学研究費助成事業(基盤研究(B)『国際移動の実践科学‐ソーシャルキャピタルと移住者の就労、生活、健康』)と共催でワークショップ「難民支援の実際と課題」を開催しました。様々な理由により故郷、祖国を離れざるを得なかった難民たちの生活、心理状況、社会ネットワークの変容、そして今彼らは何を必要としているのか、といったことについて難民支援に携わっている各方面の実務家・専門家からお話を伺いました。
特に第3回は国際特別シンポジウムとして「シリア情勢と難民」と題し、国連機関でシリア難民支援を行っているシリア人の実務家お二人をお招きし、シリア危機や難民の現状についてお話頂きました。


【DNGL×法政経学部】

第1回:「イラクの難民支援」(2016年12月9日)
佐藤真紀氏(NPO法人 日本イラク医療支援ネットワーク)
第2回:「パレスチナにおける子どもの難民の現状と支援」(2017年1月20日)
田中好子氏(認定NPO法人 パレスチナ子どものキャンペーン)
第3回:「シリア情勢と難民」(2017年1月30日)
Rawia Altaweel 氏(UNICEFF 中東・北アフリカ地域事務所)
Louay Fallouh 氏(UNDPシリア事務所 プロジェクト・オフィサー)
第4回:「世界における“人の移動”と国連の役割」(2017年2月15日)
佐藤美央氏(IOM駐日事務所代表)
第5回:「世界の難民」(2017年2月16日)
宮澤哲氏他(UNHCR駐日事務所 法務アソシエイト)

【DNGL×国際教養学部】

「難民支援の実際と課題」(2016年12月22日)
田村美由紀氏(認定NPO法人難民支援協会)
写真 博士教育課程リーディングフォーラム2016
写真 博士教育課程リーディングフォーラム2016

博士教育課程リーディングフォーラム2016

2016年11月11日~12日
11月11日~12日にかけて、博士課程教育リーディングプログラムフォーラム2016がヒルトン東京お台場で開催され、私は二日目に参加しました。前半は、学生間の情報共有方法について、現在使用されているホームページとFacebookのそれぞれの利点や欠点、また利用率を向上させる工夫などが活発に討論されました。後半は6つのテーマに分かれ、パネラーの発表と質疑応答が行われました。発表者の博士課程進学前から修了後までの経歴やその理由などを聞き、その中で、進学・就職だけではなく、起業する選択肢についても具体的に聞くことができ、大変参考になりました。今年のフォーラムのテーマは、主に博士課程修了後の進路に関するものであり、自分の学びを将来どのように社会に活かすことができるのか、具体的な方法についてビジョンを持つことができました。
写真 博士教育課程リーディングフォーラム2016

インドネシア・ガジャマダ大学との交流

2016年10月31日
インドネシアのガジャマダ大学にて災害看護を専攻する教員1名、院生3名と、クロスロードゲームをし、「避難者が1500人いる避難所で1000食の食事しかない時、看護師として配布するか・しないか」といった看護師が直面する被災地支援の困難な状況についてディスカッションしました。互いに母国語ではない英語でディスカッションすることは、度々コミュニケーションの困難さを感じました。しかし、看護師は災害支援において意思決定をする者・支える者として難しい状況におかれるということ、正しい決断が初めから存在するのではなく共に決断する過程が大切であるという学びを共有できたと思います。
写真 インドネシア・ガジャマダ大学との交流

世界災害看護学会

2016年9月29日~30日
9月29~30日にインドネシア・ジャカルタで開催された世界災害看護学会に参加しました。本年5月に行った熊本地震時支援における避難所カフェの運営支援と、カフェで記録された被災者の発言を分析・考察し、そこから得られた知見について口頭発表しました。避難所カフェという概念は、インドネシアにはなかったようですが、避難所カフェにおけるコミュニティリーダーの役割や、看護師の関わりについてディスカッションを通じて相互理解を得ることが出来きました。また、その他の講演やパネルディスカッションでは、災害看護の研究をどのように実践に繋げていくか、仙台フレームワークにおいて看護がどのように貢献していけるのかについてディスカッションし、各国の取り組みや、教育のプログラムについて理解を深めました。
写真 世界災害看護学会

ジュネーブ国際機関視察

2016年9月27日~29日 9月27日~29日までスイスのジュネーブに滞在し、千葉大学予防医学センター長である森千里教授主催の国際機関視察研修に参加しました。研修内容は、研究留学についての講義、国際連合(以下、国連)の各組織の働きの説明、国連機関で勤務する日本人職員とディスカッションを通して国際機関から見た日本の状況や、国際機関で働くということのキャリアビジョンなどでした。また、国連職員だけでなく、国際赤十字・赤新月社連盟の国際的な人道支援に対する国際的な取り組みも伺うことが出来、国際機関で働く際には高い専門性を求められていることが改めて理解できました。
  • 全国博士課程教育リーディングプログラム 学生会議 写真1
  • 全国博士課程教育リーディングプログラム 学生会議 写真2

日本災害看護学会 第18回 年次大会

2016年8月26日~27日
第18回日本災害看護学会(東久留米市)にDNGL千葉の学生3人が参加をしました。二人の学生が16年4月に起きた熊本地震での活動報告をそれぞれ「支援者支援と災害時における多職種連携」「医療施設におけるBCP」という観点から示説発表し、一人が交流集会「災害時、看護職は住民の力をどのように支えられるのか」において、自身の東日本大震災時における看護活動について報告発表をした後に、参加者とディスカッションを行いました。
写真 日本災害看護学会第18回年次大会

清水建設訪問

2016年8月20日
「災害に強い街づくり」をテーマに、高い土木技術を土台にした災害に強い街づくりや発災時のリスクマネージメントについて学ぶ目的で、清水建設技術研究所の見学研修を実施しました。DNGL千葉から4名、DNGL医科歯科大から4名の計8名での研修となりました。副所長である奥村俊彦氏より「地震による被害の形態と対策」について講義いただいた後、清水建設が有する博物館の見学、様々な耐震・免震・制震技術の学習、災害・避難シミュレーションのデモンストレーション、天井の耐震化技術、そして手術室のみを耐震化する技術(安震フロア)などの実験施設見学を行いました。見学後の質疑応答では、避難シミュレーションにおけるシナリオ設定、また耐震化導入とコストとの関係、社会インフラと人々の安全における建設と看護の視点の違いなどの問題について長時間のディスカッションが行われました。
写真 清水建設訪問

高大連携活動

2016年8月3日
8月3日に高大連携事業の一環として、県内高等学校の生徒4名と教諭1名が千葉大学大学院看護学研究科を訪問し、災害看護学講座提供による心配蘇生法と三角巾・ストッキングを使用した包帯法を体験しました。また、ダンボールトイレや空き缶でご飯を炊く方法などの災害時活用物品についての説明がありました。高校生からは「看護師になりたい」「大学で勉強したい」「災害看護はおもしろい」などの声が寄せられ、大学の雰囲気を知ってもらうことが出来たことに加え、看護への関心、通常から災害の備えの大切さや急変時対応の重要性を知ってもらう機会となったと思います。
写真 高大連携活動

第4回 全国博士課程教育リーディングプログラム 学生会議

2016年7月8日~7月10日 2016年7月8~10日、第4回全国博士課程教育リーディングプログラム学生会議が幕張メッセ国際会議場にて開催されました。本会議の主催プログラムは、千葉大学免疫システム調節治療学推進リーダー養成プログラム・筑波大学ヒューマンバイオイオロジー学位プログラム・筑波大学エンパワーメント情報学プログラムでしたが、千葉大学DNGLプログラムも協力者として参加しました。本会議の目的は多領域の学生と交流することで、自らのキャリアマップを確立することにあります。会議の最後に、リーディング大学院生の今後の活動指針が『幕張議定書』としてまとめられました。
  • 全国博士課程教育リーディングプログラム 学生会議 写真1
  • 全国博士課程教育リーディングプログラム 学生会議 写真2

熊本地震における老人介護福祉施設での支援活動

5月3日(火)~10日(土)

1)甲佐町における活動

日 時 5月3日(火)~7日(土)
場 所 熊本県上益城郡甲佐町
活動者 添田沙織(DNGL1回生)、中島麻紀(DNGL2回生)
活動内容 熊本県上益城郡甲佐町にある老人介護福祉施設にて、5月3日(火)~5日(木)まで学生1名、教員2名が第一次隊として、5月5日(木)~7日(土)まで学生1名、教員1名が第二次隊として支援活動を行った。活動拠点となった甲佐町の老人介護福祉施設では、環境の変化から食欲が落ちた利用者もいたため、食事の介助やケアを行った。また、施設スタッフの中には車中泊を重ねていた方もいたため、ストレスマネジメントを実施した。さらに、地域リーダーでもある施設長の業務補佐を行うと共に、これまでの「避難所カフェ」等の活動の記録の整理を行った。これらの活動から、災害急性・亜急性期における実践について多くの示唆を得ることができた。関係された皆様に感謝すると共に、一刻も早い復興を祈るものである。

写真 甲佐町における活動
ブルーシートのかかった屋根が広がる様子

2)南阿蘇村における活動

日 時 5月7日(土)~10日(火)
場 所 熊本県南阿蘇村
活動者 関口貴恵(DNGL2回生)
活動内容 南阿蘇村の有料老人ホームで看護・介護ボランティアを行った。活動した施設は天井パネルが崩落する被害を受けたが構造上は問題なく、7名の入居者がそのまま生活されていた。そこで、入所者の食事の配膳・下膳・配薬・入浴介助・更衣・環境整備・見守りなどを行った。
(文責 望月由紀)