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取組の内容|本取組の特性
本取組の特性
(1)教育効果を高める工夫
●土曜日開講:
看護管理者は、日常は管理業務の重責を担っている。最近は、夜間開講の大学院も増えてきてはいるが、看護管理者は様々な会議への出席や、不測の事態への対応が求められるため、土曜日以外の授業日では、夜間であっても出席しにくい状況にある。当専攻では、原則土曜日開講、3年間の課程で、時間をかけて学ぶようにしたことが功を奏し、関東近県のみならず、東北、北陸、四国、九州からも受験希望者が集まった。北陸から3年間通学した院生は、金曜日の会議終了後、夜行列車で通学する間に予習復習の時間が確保できたと評価している。

●現場の課題への取組:
一般性・普遍性を追求した研究を遂行することではなく、現場の管理上の課題への取組を計画、実施、評価し、その教育プロセスを通し、管理者に求められる能力を着実に高めるよう工夫されている。

●職場からの支援確保:
修士課程で3年間学び、職場の課題に取り組むことを、組織から支援されるようにするために、受験の際は、職場の上司からの推薦書を求める。このことにより、土曜日に通学できるように勤務上の配慮を受けたり、課題に取り組む際に組織から支援を受けたりすることが円滑にできている。

●指導教員が職場に出向く:
職場固有の課題に着手するため、演習ならびにプロジェクトを立案する際には、指導者が直接職場に出向いて院生を指導することも行ってきた。このことは、院生のプロジェクトの取組のみならず、職場の管理上の改革にも貢献している。

●多様な科目を開講:
管理能力の向上のため、継続教育、組織管理、情報活用、生活支援開発、政策に関する多様な科目を開講している。千葉大学の豊富な人材を活用するとともに、本専攻の趣旨と意義に賛同が得られた、その領域の第一線で活躍している人材が非常勤講師を勤めている。

●計画審査の実施:
統合的な評価は、3年間の課程で2回実施している。1回目は、2年次の終わりに、修士研究計画審査を実施する。修士研究計画は、研究科委員15名の前で発表し、質疑応答を受け、計画能力、実施可能性、遂行能力などの観点から評価される。この審査に合格したもののみが、その計画に基づいてプロジェクトを実施することができる。すなわち、修了間際に修士論文の審査や取得単位の認定だけで合否が判定されるのではなく、教育のプロセスで着実に能力が開発されていることを見極める機会になっている。また、計画審査には、職場の責任者がオブザーバーとして出席し、必要があれば院生の計画を擁護することができるよう配慮している。

●研究科委員会での合否判定:
3年次の終わりに、修士研究報告書を作成し、口述試験が実施される。この2回目の審査は、主査1名、副査2名の3名があたる。最終的な合否判定の承認は、主査が審査の内容を研究科委員会で報告し、15名の委員が最終的に承認する。管理能力の開発という教育目標に照らしあわせて、修士研究報告書の成果のみならず、3年間の課程で、管理者として、どのような管理能力が開発されたかを評価している。

●修士研究発表会の実施:
終了したプロジェクトは、修士研究発表会で報告され、研究科委員会の委員などから質問を受け、成果を学部内で公表する機会を設けている。
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