JSPS 野地有子科研Aプロジェクト(FY 2017〜2021 科学研究費補助金)
Nursing care for global:Cultural Diversity

nGlobe交流スタディ2021 (7月_Web開催)
多文化環境と看護ケア
〜ドイツとの交流セミナー〜
質疑応答

セミナーで頂いた質問に対する質疑応答を掲載します。


Q1:
ご遺体を火葬せずに母国に搬送することは時間がかかるけれども可能ではないか、今回ご家族の同意があって火葬されるということになったのでしょうか。

A1:
ご遺体を早く自分の国に連れて帰りたいというのが一番の望みでした。あとお金の事もありまして、確かに連れて帰ることは可能ですが、百万円くらいは少なくともかかるのではないかとかと、ネットなど色々な情報に載っていましたので、そこの情報も一応お伝えはしています。それで火葬を選択されています。



Q2:
今回のケースで、交渉や、お互いに話をすり合わせようとする時に、すごく苦労した、ここは中々自分も理解できなかったし相手も理解できなかった、というような点はありましたでしょうか。

A2:
どちらも理解出来ないということは特になかったと思います。すごく揉めたということは無かったと。というのは、やはり留学生達がすごく仲介をしてくれました。わからない文化のところは、留学生達が「こういう意図で、こういうことが大事」というように、例えば布を巻くところなど、棺の上に巻くのか、遺体の上に巻くのか、どちらに巻いたらいいかということもあり、また、誰が巻くのがいいのか、などもあったと思いますが、留学生達がちゃんと答えてくれました。日本語もだいぶ覚えてくれいて、英語も通じたので、英語で説明をすれば彼らが答えてくれるという形で、そういう意味でコンフリクトにならないで済む要素がたくさんあったと思っています。



Q3:
ウテ先生が示されたドイツの赤十字作成の質問紙はどれくらい活用されているのでしょうか?

Q4:
移民としての看護職・介護職を引き受けるうえでの課題など

Q5:
移民へのアンケート用紙できれば日本語訳がついたものを拝見できればと考えています。

Q6:
食事の臭いで他国の特徴を感じたことがありますか?私は韓国のキムチやインドのカレーの臭いで日本の患者からクレームとまではいきませんが気になるといわれたことがあります。

Q7:
ドイツでは異文化理解のためのアセスメントシートや各宗教や国民性、文化などを理解できるような文献などが整理されているようなので、そういったものを共有していただけると嬉しいです。

Q8:
ドイツの日常で起こってる事例、今回のようなそれをどうやって解決してるかなど知りたい。

Q9:
国際化(異文化能力向上)に向けた施設内の意識向上に向けた取り組み

Q10:
入院時の情報収集において外国人の個人情報の取り扱いについてどうしているのか?(外国人からなぜ伝えなければいけないかと聞かれた経験から)

Q11:
ドイツの医療体制について知りたい。(日本では病院機能が細分化され紹介状がないと受診できないなどがある)