ご挨拶
いつの時代も、病とともに生きる人にとって温かな未来社会の構築を
千葉大学看護学部は、1975年(昭和50年)に国立大学唯一の看護学部として設置され、1979年(昭和54年)設置の看護学研究科とあわせ、現在までに3,961名の看護学部卒業生と1,417名の看護学研究科修了生を輩出してきました。卒業生や修了生は、看護系大学の教育研究者や高度看護実践者、看護管理者、行政における看護専門職者などとして、社会に貢献しています。2025年(令和7年)4月には、千葉大学看護学部は創立50年を迎え、これまでの歴史と伝統を大切にしつつ、次の50年先に続く看護学を拓くための新たな一歩をふみ出しました。
人は生きていく限り、健康そして病とともに人生を歩む存在です。
看護学部では、学生が生命を尊ぶ感性と人間性を高めるとともに、複雑で困難な状況においても、科学的根拠に基づき看護学の視点から自ら考え、行動できるナース・サイエンティストとして成長していけるようにカリキュラムを構築しています。
日本最大規模の大学院である看護学研究科では、大学院生が教育研究者、高度看護実践者、看護管理者として、看護学の知の創出と社会実装を実現できるよう様々な学びの機会を提供しています。カリキュラムでは、特に学際性と国際性を重視し、変化する社会要請に伴い、看護学単独、あるいは看護学のある専門領域のみでは解決が難しくなりつつある複雑な健康課題を、横断的かつ学際的な視点で看護を変革することを目指します。
また、千葉大学では全員留学を推奨しています。学部生および大学院生においては、ともにグローバルな視野を拡げ、50年先を見据えた看護専門職者の在り方と看護学の発展を創造し、いつの時代においても、病とともに生きる人にとって温かな未来社会を構築し続けてほしいと願っています。
看護学研究院長・看護学部長・看護学研究科長