国公私立大学病院副看護部長研修

東邦大学

東邦大学医療センター大森病院

報告者氏名:畑中晃子

平成21年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護必要度とその他の指標を用いて師長の意識を変える -緊急入院のスムーズな受け入れやリリーフ体制構築を目指し-

[概要]
当院は1021床、病床稼働率84%、平均在院日数14日の特定機能病院である。また、第3次救急医療機関であり、全入院数の4割を占める緊急入院患者をスムーズに収容することが求められている。しかし、空床がありながら気持ちよく入院を受け入れることが出来ていない状況がある。医療環境の変化や通年で行われる学生実習で「忙しい」という師長の思いは理解できるが、忙しさを理由に緊急入院をコントロールしようとする師長の姿勢が、スタッフの意識にまで影響していることが感じられる。
私は今年業務担当副部長になり、看護部機能強化プロジェクト(以下PJ)の担当となった。看護部目標に「看護必要度の活用を検討する」があり、PJがその担当になった。そこで、忙しさの指標として看護必要度を活用し、緊急入院のスムーズな受け入れの仕組みを作ることで、病院の経営に参画したいと考えた。しかし、看護必要度は1つの指標にすぎず、その他の指標も使用することが客観的な忙しさを表す事になると考えた。複数の指標を活用し、師長の意識変革をはかることで緊急入院の優先順位を決め、忙しい時の協力体制(リリーフ体制)を構築できるのではないかと考え検討を行った。