JSPS 野地有子科研Aプロジェクト(FY 2017〜2021 科学研究費補助金)
Nursing care for global:Cultural Diversity

nGlobe研修
看護職の多文化対応能力研修
アドバンスコース
2020年の東京オリンピック・パラリンピック、そして2025年の大阪万博で訪れる外国から来られる人々への看護の準備はできていますか?
その準備のひとつとして、本年度7月に千葉と大阪でnGlobe研修ベーシックコースを開催しました。このたびアドバンスコースで、さらなる看護職の多文化対応能力を高める研修を行います。どなたでも参加できます。


会場:千葉大学けやき会館
     (千葉市稲毛区弥生町1-33 西千葉キャンパス)
日時:2019年11月10日(日)10時~16時
講師紹介:Marie-Luise Eßrich 氏
 マリールイゼ・エスリッヒ氏は、ドイツの外来診療システムに難民を医療従事者として受け入れる方法について研究し修士号を取得しました(2016年)。また、シャリテ医科大学病院の循環器病棟の副看護師長を勤め、多様な文化圏の医療専門職や患者と接し様々な経験を積み、2017年より多文化統合マネージャー(integration manager)として活躍しています。
 シャリテ医科大学病院(ヨーロッパ最大規模4,000床)は、現在、外国籍看護師が看護師全体の約10%を占め、多文化統合マネージャーは、外国籍看護師が職場や社会生活に順応できるようドイツ到着後からサポートを開始し、同時にドイツの医療システムにスムーズに順応できるよう病棟側にも働きかけるなど、直接的・間接的にサポートしています。その他、シャリテ医科大学病院では、特別に訓練された新人受け入れ病棟を設け、病院全科における外国籍看護師受け入れ体制は、非常にきめ細やかです。
 
プログラム:
9:30-     受付
10:00-10:10 開会挨拶
10:10-10:30 基調講演「看護職の多文化対応能力-理論とわが国の現状」
        座長 溝部 昌子(西南女学院大学看護学科教授)
        講師 野地 有子(千葉大学大学院看護学研究科教授)
10:30-12:00 特別講演「ドイツ・シャリテ医科大学病院における多文化対応について」
        座長 野﨑 章子 (千葉大学大学院看護学研究科講師)
        講師 マリールイゼ・エスリッヒ(シャリテ医科大学病院多文化統合マネジャー)
        通訳 柏原 誠 (シャリテ医科大学千葉大学オフィス特任研究員)
12:00-13:00 昼食休憩
13:00-14:30 パネルディスカッション「医療通訳士と看護師の協働」
        座長    近藤 麻理 (関西医科大学看護学部教授)
        パネリスト 村田 由紀子(医療通訳士)
              岡内 真由美(都立広尾病院 外国語医療コーディネーター・看護師)
              マリールイゼ・エスリッヒ(シャリテ医科大学病院多文化統合マネジャー)
14:30-14:45 文化対応能力セルフアセスメント
14:45-15:00 休憩
15:00-15:30 研究報告
        講師 小寺 さやか (神戸大学大学院保健学研究科准教授)
           飯島 佐知子 (順天堂大学看護学部教授)
           松岡 光 (国立看護大学校看護学部助手)
           溝部 昌子  (西南女学院大学看護学科教授)
15:30-16:00 質疑応答、今後の予定、まとめ
16:10-17:30 交流会(けやき会館1階レストラン・コルザ)
参加費: 無料(教材含む,参加証明書を発行します) 
定員:200名
   ※交流会16:10~17:30 けやき会館内 定員80名(2500円)

インバウンド医療が推進される中で、看護職の多文化対応能力を高めるための研修です。文科省科研費により実施された日本人看護職1万人のデータに基づいて開発され実施します。アドバンスコースでは、移民政策を進めるドイツの病院の外国人看護師受け入れ担当者による講演(通訳付き)など、さらにグローバルな視点で実践的に学びます。

◆予告:エキスパートコース開催予定
日時:2020年3月14日(土)10時~16時
場所:順天堂大学(お茶の水校舎)予定


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