看護師長になり7年間が経過し、果たしてこのままでいいのだろうかという疑問がフツフツと生まれ、一大決心をして入学しました。
１年次には、看護管理とシステム化に必要な授業科目の受講と、現状把握・分析と課題の抽出を行い、2年次には、課題を絞り込み、研究計画書を作成していきました。課題の絞り込みにあたり、先駆的な取り組みを行っている病院や近隣病院など複数の病院とベンチマーキングを行うことによって、当センターで取り組むべき課題がより明確になりました。3年次には「在宅療養を支援するための院内共通ルールの作成と試行」をテーマとして修士研究に取り組みました。修士研究では、研修会・講演会の実施やマニュアルを作成するチームの結成、マニュアルの作成と評価など盛り沢山の内容を実施しましたが、計画書が常にバイブル的な役割を果たし、最後まで息切れせず疾走し、スタッフが変化する手ごたえを感じることができました。
３年間を通し、根拠に基づいた計画立案、プロセスの重視、そして看護管理者が熱く強く思い、語ることの大切さを学びました。修了はゴールではなく、ようやくスタート地点に立てた気がしますが、これからの長い道のりにおいて3年間学んだことや、指導教官をはじめ出会った人々が、私にとってかけがえのない栄養ドリンクとなると確信しています。