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地域看護システム管理学
専攻の概要インターンシップ
担当:教授 吉本照子・准教授 緒方泰子
問い合わせ窓口 吉本照子 yoshimt@faculty.chiba-u.jp
領域のホームページ http://www.n.chiba-u.jp/chiiki_kango/
地域看護システム管理学とは
 平成19年度から新体制「地域看護システム管理学」として研究教育活動を開始しました。人々の多様なケアニーズに、より効果的・効率的・安定的に対応し、人々のより高い生活の質、各ケア職者のやりがい、ケア組織の発展を実現するように、地域におけるケアのシステム化が期待されています。
 一方、設置主体やケアに関する価値観の異なる施設や機関が、何のために、どのようにシステム化を推進すればよいのか、地域内の看護・介護人材をどのように量的・質的に確保するか、また、誰がどのような立場でリーダシップを発揮するかが明らかでない状況や、看護職間あるいは多職種間でケアの状況や問題認識が共有しにくい状況もみられます。
 私たちは、ケア管理者がそうした状況を改善するために、自施設の価値観とは異なった価値観、地域の施設・機関の役割と貢献を理解して、各地域の状況に即したケアのシステム化を推進できるように、地域ケアのシステム化の考え方、方法及び評価について研究・教育を行っています。
 主な研究テーマは、高齢者の在宅生活支援システムの開発方法と評価、ケアの質評価、人を惹きつける組織のあり方や看護実践環境とアウトカムの関連等であり、地域の中核的な病院、介護老人保健施設、行政、地域包括支援センター等の現職のケア管理者への教育支援を行っています。
地域看護システム管理学における課題プロジェクトへの教育的支援
 修士課程の2年目に入ると、課題プロジェクト計画を立案します。計画立案では、6-8ヵ月間の実施期間内に達成可能な目標設定と方策をプロジェクトメンバーとなる部下、同僚、上司等の方々と合意形成しながら、実施に向けた組織づくりを行います。計画について、時々刻々変動する現場の状況を確認しながら、組織と地域ケアシステムにとって意義あるプロジェクトになるように、学生と教員とでディスカッションを行います。教員は、どの立場の管理者も、地域ケア資源の一つとして、自分の管理する組織をみる視点を持つように支援しています。
 3年目には、現場と地域の状況の変化に沿って、微調整しながら計画を実施していきます。状況の大きな変化に直面したとき、冷静かつ能力的に待つことを支援するのも教員の役割です。計画を実施して検証し、管理者としての意図と行動を内省することにより、自分なりの管理実践方法を導き、地域ケア資源の1つとしての自組織の人材を育成する力を高めていけると考えています。プロジェクトの成果とともに、学生の課程修了を職場で期待され、祝福されたことを聞くとき、課題プロジェクトの成功を実感します。
大学院生の修士研究への取組
安藤智子 C市におけるケアマネジャ−に対する教育的支援のしくみづくり
 −痴呆性高齢者のケアマネジメントの質向上をめざして−
高松文子 M島高齢者の一時帰宅事業参加への自己決定援助システムの構築
山下朱實 C県立病院看護職者への高齢者看護教育システムの開発と導入
内田明子 介護老人保健施設の空床を利用した医療ニ−ズの高い要介護者ショ−トスティ受け入れシステムの開発
滝童内浩子 Y市訪問看護ステ−ション連絡会と行政が協働する仕組み作り
 −在宅医療の充実という公共的課題解決に向けて−
古屋晴子 肺がん予防から早期治療までの包括支援における住民の健康支援ニ−ズを把握し調整するしくみの開発
山名敏子 急性期病院の中堅看護師が高齢患者への食事介助技術を習得するための教育システムの開発と導入
内野良子 介護老人保健施設における介護職の役割モデルとなるリーダー育成の仕組みづくり
鹿渡登史子 在宅療養支援室のチームパフォーマンスを向上させる業務改善のしくみづくり
大光房枝 M市における新予防給付ケアマネジメント質保証のためのしくみづくり
粕谷聡子 在宅療養を支援するための自治体立地域中核病院における院内共通ルールの作成と試行
木村五子 慢性病を持つ高齢患者のケアコーディネイトに関する看護師の学習支援の実施と評価
修了生の活動
「アスリートのように疾走した3年間」粕谷聡子
「看護管理者の新たな活動領域を開拓中」 山名敏子
「看護管理を語れるチャレンジャーでありたい」内田明子