グローバル地域ケアIPEプラス創成人材の育成プログラム

組織情報

運営組織

GRIP推進室は千葉大学看護学研究科附属 専門職連携教育研究センターと併設して運営されています。千葉大学GRIP推進委員会が中心となり,シンビオシス国際大学(インド),レスター大学(イギリス),モナシュ大学(オーストラリア)の3校からなる連携大学GRIP推進委員会と連携してプログラムを運営しています。プログラムの評価と改善のため,外部評価委員会が年に一回開催されます。

運営組織

シンビオシス国際大学(インド)Symbiosis International (deemed university)

シンビオシス国際大学(SIU)とは、シンビオシス国際大学国際教育センター(SCIE)を介して、同大学看護学部(SCON)ならびに千葉大学看護学部との間で、2019年より国際交流を開始しました。 この学生の交流プログラムは、千葉大学看護学部の自由科目であるGlobal Health and Nursing II(2単位)に該当するものであり、日本、インドそれぞれにおける社会文化経済的背景と看護・医療との関連を主題とする国際交流プログラムです。2019年には千葉大学看護学部より、7名の2,3年次学生が現地に実渡航し、実際に現地の医療機関やシンビオシス国際大学看護学部において、施設見学の他、保健医療システムや看護実践、看護教育の状況について、講義を受け、同大学看護学部教員ならびに学生との意見交換などを行いました。特にこのSIUとの交流プログラムでは、インドの伝統医療やASHAといったコミュニティ・ヘルス・ワーカーが活躍する独自の保健医療システム等について、社会文化経済的背景との関連を実際に見聞し、検討するという学修プログラムとなっています。また、SIUではバディとして学生のアシスタントを配置することによって、学生同士が安心して交流を持てる環境を提供しており、プログラム受講学生からも好評でした。学修目標の達成状況も良好でした。

2020年以降は、COVID-19拡大により渡航が困難となりましたが、オンラインでの国際交流プログラムを、1,2回/年実施し、2020年度は9名、2021年度は計6名、2022年度の夏には7名が受講・修了しました。オンラインであっても、講義や学生のバディとの意見交換等に加え、伝統的かつ代表的な健康法の一つであるヨガの実践などもあり、充実した内容でした。なお、SIUは、千葉大学では看護学部のみならず、普遍教育課程において他学部学生に向けて国際交流プログラムを提供しています。

レスター大学(イギリス)University of Leicester

レスター大学(UL)は千葉大学医学研究院との間で部局間協定を締結しています。2005年に初めてレスター大学からの教員の訪問があり、以降、定期的な交流を継続しています。本学の亥鼻IPEプログラムの企画段階より、レスター大学教員によるコンサルテーションを受けてプログラムを発展させてきました。本学医学部、看護学部、薬学部との合同のIPE授業の一環として、看護学部からも2019年に4年次学生2名、医学部6年生1名をチームとして、UL現地に派遣しました。現地でのプログラムは、日本の包括ケアシステムのモデルともなっているintegrated care(統合ケア)について学ぶ、integrated care block(ICB)と呼ばれるカリキュラムであり、本学医学部学生ならびに看護学部学生は、現地の医学生らとともに参加し、講義や臨床実習に参加しました。同大学でのこのICBは、地域で暮らす高齢者や障害者など慢性的で複雑な健康上のニーズを持つ人々を対象として全人的に評価・診療する能力の涵養は、地域において多職種チームの一員として効果的に働くために必要な知識・技術・態度を身に付けることなどを目的とするIPEプログラムです。ICBには、貧困地域での生活困窮者や路上生活者を支援対象とする診療所での臨地実習も含まれており、社会経済的背景や関連する政策等についても比較・検討する学修内容となっています。

このICBでのプログラムは、地域で暮らす住民を対象に複雑的な問題をも含み、全人的に、多職種チームでのアセスメント・診療能力を涵養するものであり、まさにGRIPの基盤とも言える内容となっています。

2020年以降はCOVID-19パンデミックによって、このプログラムは保留となっていますが、GRIPとして再開するための準備を進めています。

モナシュ大学(オーストラリア)Monash University

モナシュ大学は、1994年より、千葉大学との間で大学間協定を締結しています。また千葉大学大学院看護学研究院附属の専門職連携教育研究センターの教員は、モナシュ大学でのIPEプログラムを視察するために2012年に現地を訪問しました。その際に、スチューデント・クリニック、デジタル診療およびEラーニングシステムなどを見聞し、亥鼻IPEプログラムの改善のための参考としています。

また、2020年にグローバルIPEの一環として、IPERCが中心となって3名程度の派遣および受け入れを行う事として、そのためのプログラムも開発していましたが、COVID-19パンデミックにて中止となりました。その結果、グローバルIPEのみならず、Global Health and Nursing IIの授業の一環として、モナシュ大学教員によるオーストラリアにおける看護活動等について、オンデマンド講演などを行っていただくなど、オンラインでの交流を継続しています。

アクセス

GRIP推進室