(3)現代的課題への対処
この修士課程の教育の特徴は、課題プロジェクトを通して自分が直面している所属組織・部署の実際の課題に取組み、1〜2年次の学習過程で学んだ多角的な視点や問題解決の手法を活用して、組織変革や新システムの構築、人材開発などの成果をうみだすものである(下図「課題プロジェクトへの取組による学習」参照)。

院生の修士研究での課題への取組は、「安全管理」、「情報管理システムの評価」、「高齢者看護と支援」、「地域連携」、「多職種協働」、「高度医療を担う熟練看護師の育成」、「意識改革・効果的人的資源活用」などに大きく分類される。これらは、現在、わが国の医療現場が直面している課題を網羅している。これらの課題プロジェクトへの取組の成果は院生の所属している組織のみならず、学会での報告や学術・専門誌への公表をとおして広く社会に還元されている。