語りの広場

エンド・オブ・ライフケア講座担当教員が語る

エンド・オブ・ライフケア看護学講座として目指すこと
―研究 看護師育成 地域社会の人々との共通理解を発信!

和泉先生 もう一つ付け加えたいのは看護研究のことでして、社会変革を目指すという大いなる野望をもっていますのでそれを実現していくためにはそれをどういう方向へ持っていけばいいのか、どのような介入をすればもっとも効果的に目指している目的を達成する事ができるのかを明らかにしていく、そのために使えるようなエビデンスを提示できるような看護研究を進めていく必要があるだろうなと思います。

今まで研究というとほとんど自分の趣味的に興味本位で自分が知りたいことを明らかにするっていうようなものがドライブだったところも一部あるとは思いますが、今後の研究、特にエンド・オブ・ライフケアに関する看護研究としては少し政策への影響を意識したうえで政策者たちに対して提言を行えるようなある程度の方向性を示していくことに使えるような新しい知識ですとかエビデンスを提示していくような研究をしていかなければならないのかなと思うので研究をしていくこと、そういう研究ができる研究者を育てていくことがここの講座が目指していくことに加えたいと個人的に思います。

長江先生 私もそう思います。エンド・オブ・ライフケアには看護だけにとどまらず、倫理学や哲学や非常に学際的な研究が必要となってくるわけで、そういう方たちと研究チームを作って、日本社会、地域社会へ向けてどうあれば良いのかというところを研究という方法を使って、成果を学術的に示していくことが大事な使命かなと思っています。加えて、私たちの看護学講座として目指していくことは、まず一つはエンド・オブ・ライフケアに関する研究を政策的にも学際的にも進めていくこと、看護師育成・教育について再考すること、それから地域社会への発信、地域社会の人々との共通理解を発信していくことが大きな柱になると考えています。