附属センター
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当センターは、1982年(昭和57年)4月、調査研究、専門的研修等を行うとともに、看護系大学の教員等、看護学分野の調査研究に従事する者の利用に供することを目的として、国立大学唯一の看護学部を有する千葉大学に設置されました。設置以来30年以上にわたり、全国の看護系大学への支援および看護実践者を対象とした生涯学習支援を通して、看護の向上に向けた事業を行ってきました。こうした実績をもとに、2010年(平成22年)3月、文部科学大臣より看護学分野唯一の「看護学教育研究共同利用拠点」として認定されました。
以降、全国の看護系大学の教員、臨地実習を担当する国公私立大学病院等の医療施設の看護職を対象とした、各種研修事業、文部科学省からの補助を受けた各種大型プロジェクトに取り組み、成果を上げてきました。
そして、2021年4月より、時代の変化に即してこれまでの知識提供型の研修事業の在り方を大きく転換し、「利用者相互のピア・コンサルテーション」を軸に、新事業を展開してまいります。この新事業は、「“Society5.0看護”創出拠点-ピア・コンサルテーションを通じて共創する人間中心の健康支援方略-」という名称で進めていくことにしております。併せて、新事業の核となる理念に即して、名称も、「看護実践・教育・研究共創センター」へと変更しました。
当センターは、教育・研究・実践の良循環を通して、山積する社会的課題の解決に看護学の立場から貢献し、すべての国民が自らの力を発揮して健康で幸せな生活を営むことができるよう、今後も活動を続けてまいります。この目的に向かって皆様と共創できることを心から楽しみにしております。
センター長
和住 淑子
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2015年(平成27年)1月1日、当センターは、初代、酒井郁子センター長のもと、日本では他に類を見ない新しいスタイルの教育・研究・実践拠点として開設されました。これまでの第1フェーズでは、「亥鼻IPE(Interprofessional Education)」という千葉大学亥鼻キャンパスを中心とした教育・学習プログラムの充実を目指し、その取り組みから得た知見を広く発信することを通して、日本の保健医療福祉及び高等教育の発展に尽力してまいりました。
私たちの取り組みは保健医療福祉の領域や日本国内に限るものではありません。令和4年(2022年)度に文部科学省の「大学の世界展開力強化事業」の一つとして「 グローバル地域ケアIPE+創生人材の育成(Global & Regional Interprofessional Education Plus Program:GRIP Program)」に採択されました。GRIPでは、持続可能な開発目標(SDGs)の「目標3 あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を推進する」ことを目指して、あらゆる国・地域において、自国でも他の国でも健康関連の社会課題に保健医療福祉も含めた専門職者がともに取り組み、そこでの最適解を導き出すことができる自律した組織人の育成にも取り組んでいます。
今、多くの組織において、すべての構成員の人権が差別されることなく尊重され、一人一人の個性と能力を十分に発揮することができ、安心して所属できることが目指されるようになり、DEIB、すなわち多様性(Diversity)・公正性(Equity)・包摂性(Inclusion)・帰属(Belonging)の視点に立った様々な取り組みが行われています。千葉大学でも、令和6年(2024年)度に 千葉大学DEIB(C-DEIBシーディーブ)推進宣言及び基本方針を策定しました。
これからの第2フェーズでは、保健医療福祉や組織を超えた専門職連携教育IPE・専門職連携実践IPCP(Interprofessional collaborative practice)を、日本国内はもとより、世界のあらゆる国・地域・組織を超えてDEIBを実現する方法論と位置づけます。これらの方法論が広く社会で実装されるよう、第1フェーズでの原点「亥鼻IPE」を大切にしながら、当センターの歩みを進めてまいります。
専門職連携教育研究センター長
諏訪 さゆり