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領域の紹介
修了生からのメッセージ
私が病態学講座へ入門した時の教室メンバーは、教授 橋爪壮先生、助教授 中村宣生先生、助手 吉澤花子先生、技官 秋葉次野先生の顔ぶれでした。恩師であります橋爪先生が初めて研究に着手された時と同じクラミジアを題材としての研究テーマを頂きました。スタート当初、クラミジア培養細胞の染色と標本観察に苦労したのを覚えております。なかなか上手にできず、来る日も来る日も培養しては染色し顕微鏡観察を繰り返しておりましたが、或る日突然、顕微鏡の中に染色されたクラミジアを捉えることが出来ました。過去に遡って標本を見てみると、今まで目で見ているにもかかわらず見えていなかったことがわかりました。今でも良い教訓となっております。
講座発足当初から、他講座の院生や学部学生が多く集い、大らかで明るい雰囲気の漂う教室で、2年間の修士課程時代を大変楽しく過ごすことができました。看護学部という独立した分野の大学教育とする新しい教育構造も出来たてのほやほやで、看護学とは何か、看護学はどのようにあるべきか、などの哲学的議論を学部全体でさかんにしていた時代でした。
今や、看護学は学際的学問として広く社会の認識するところとなりました。大学院生、学部生の皆様におかれましては、この広く多岐にわたる看護学の中で自由に考え、研究し、未来に羽ばたいて頂きたいと思います。
2008年6月11日
西牧富久美
(エクソンモービル)