研究|サブプロジェクト

1. 実践知のメタ研究と学際的分析、実践現場での検証・評価

  これまで看護学研究科で蓄積してきた研究成果は、事例の丁寧な分析から得られており、大変貴重なものです。それらの研究成果を基に、一つ一つに含まれている共通のエッセンスを取り出し、体系化して日本で行われている看護実践を裏付ける看護学を構築します。体系化するに当たって、このようなメタ研究の結果を学際的に分析すること、実践現場で検証して評価することを重視します。
 当研究科はその規模は日本一で、修了生ネットワークも全国に広がっています。体系化には、素材としての多くのメタ研究が行われなくてはなりませんが、そのためにこのネットワークを生かしたいと考えています。

2. 看護実践効果の検証・評価方法の開発

 メタ研究によって演繹的に導かれた看護実践モデルを検証します。そのためには実践現場とタイアップします。千葉大学附属病院や、これから充実する柏キャンパス、千葉県下の医療機関、保健機関、福祉機関などにも協力をお願いして2年後からは検証研究を勢力的に進めたいと考えております。
 しかし、この検証にはネックがあります。“確信しているのだが、個人的な手ごたえである”のような看護師の直感を頼りにしてきた経緯から脱却し、表情、声のトーンなど、心身の示す反応の何か1つでも頼りになる指標を探そうと考えています。質問項目を考えて日本人の表現に合った満足感の聞き取り方法なども開発したいと考えています。この点は、学内協力、あるいは産学協同などで是非お願いしたい研究です。
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