エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

大学院教育

2012年度

シラバス

学科(専攻)・
科目の種別等
看護学専攻(博士前期) 授業コード N214426XX
科目コード N214426
授業の方法 講義・演習
単位数 2
期別 前期
曜日・時限 集中
授業科目 エンド・オブ・ライフケア看護学
Advanced End of Life Care in Nursing
担当教員 長江 弘子、和泉 成子、櫻井 智穂子
履修年次/セメスター 前期集中 時間数 30時間
受入人数  
受講対象 自学部他学科(自研究科他専攻)  
他学部(他研究科)  
科目等履修生
概要 各学生の看護実践経験と学際的研究アプローチを統合し、臨床現場におけるエンド・オブ・ライフケアの向上に貢献する研究もしくは実践能力の育成を意図する。学生個々の主体的な学習を期待する。
<学習方法>
講義、文献検索/検討、プレゼンテーション、グループディスカッションを用いる。
目的・目標 <目的>
多様な疾患、多様な療養の場におけるエンド・オブ・ライフケアの看護実践ならびに研究のために必要な知識技術を学習し、理解を深める。
<目標>
  1. エンド・オブ・ライフケアの基盤となる概念や理論を学際的に学習し、理解を深める。
  2. エンド・オブ・ライフケアを必要とする対象の理解と看護実践に必要な理論ならびにアセスメントの方法について学習し理解を深める。
  3. 国内外におけるエンド・オブ・ライフケア看護実践・教育・研究の現状を調べ、今後、必要とされる研究や課題を明らかにする。
授業計画・授業内容 授業計画・授業内容 上記の目標についてそれぞれ以下の学習方法を用いてすすめていく予定である。
  1. 講義と参加者の討議を繰り返しながら、エンド・オブ・ライフケアと緩和ケア、終末期ケアなどの関連概念とを比較し、それぞれの概念を、理解する。
  2. エンド・オブ・ライフケアを必要とする対象の特性、必要とされるアセスメント・援助技術について国内外の文献検討を通して明かにする。
  3. 学生各自が有する臨床経験のなかから、エンドオブライフケアに関連する問題と考えられる事象を選び、文献検討を通してエビデンスに基づいた対応策を計画する。
受講する学生の関心や臨床経験に応じて学習内容や方法を検討する予定である。
開講日程は、4月以降掲示するが2コマ連続で7回のセッションをもって進める。
開講時期は、5月中旬~7月に集中講義となる予定である。
キーワード エンド・オブ・ライフケア、緩和ケア、上級看護実践、看護の専門性
教科書・参考書 B. R. Ferrell & N. Coyle (2010). Oxford Textbook of Palliative Nursing, 3rd Ed. Oxford University Press; New York, NY.
Garaad, J. (2010). Health sciences literature review made easy: The matrix method. (3rd Ed.). Jones & Bartlett Publication.
評価方法・基準 主体的参加を重視し、討議資料の準備、討議への参加、対応策を記述したレポートの成果を総合して評価する。
授業科目 エンド・オブ・ライフケア看護学Ⅰ(仮)
Advanced End of Life Care in Nursing
責任教員
長江弘子
時間数 15
受講セメスター 前期
目的 多様な疾患、多様な療養の場におけるエンド・オブ・ライフケアの看護実践ならびに研究のために必要な知識技術を学習し、理解を深める。
到達目標
  1. エンド・オブ・ライフケアの基盤となる概念と理論を学際的に学習し、理解を深める。
  2. エンド・オブ・ライフケアを必要とする対象の理解と看護実践に必要な理論ならびにアセスメント・援助技術について検討し理解を深める。
  3. 国内外におけるエンド・オブ・ライフケア看護実践・教育・研究の現状を調べ、今後、必要とされる研究や課題を明らかにする。
回数
(1回90分)
学習課題 学習内容並びに方法 担当教員
第1回

第2~7回
  1. エンド・オブ・ライフケアの基礎となる概念と理論の学際的理解
  2. エンド・オブ・ライフケアを必要とする対象の理解と看護実践に必要な理論ならびにアセスメント・援助技術の検討
  3. 国内外におけるエンド・オブ・ライフケア看護実践・教育・研究の現状と今後の課題の検討
講義と参加者の討議を繰り返しながら、以下の課題を達成するものとする。

  1. エンド・オブ・ライフケアとは何かを学ぶにあたり、これまでの緩和ケア、終末期ケアにおける類似概念との比較から、基本となる考え方を理解する。
  2. エンド・オブ・ライフケアを必要とする対象の理解と看護実践に必要な理論ならびにアセスメント・援助技術について国内外の文献を用いて検討し、エンド・オブ・ライフケアを実践する上での課題について考察する。
  3. 国内外におけるエンド・オブ・ライフケアの実践・教育・研究における発展過程、現状を調べ、今後の課題を検討する。
具体的には、以下の事項から学生の関心に応じて3つのテーマを選び、各回それぞれにテーマについて上記2および3のアプローチを用いて、検討・討議する。

  1. 疼痛・症状緩和
  2. 意思決定支援
  3. 倫理的課題とその対応
  4. ケアシステムと情報管理
  5. 制度・政策
  6. ケアの質管理:ガイドラインやパスウェイ等
  7. その他

<学習方法>
学習課題1.2.3.とも、講義ならびに文献学習、討議、グループディスカッションにより、既存の知識と新しい知識を統合し、考察する。
長江弘子
和泉成子
櫻井智穂子
教科書
参考書等
参考文献:B.R.ferrell&N.Coyle(2010). Oxford Textbook of Palliative Nursing, 3rd Ed. Oxford University Press; New York, NY.
備考 本科目は、正式な単位認定とはならない。各学生の専門領域におけるエンド・オブ・ライフケアの看護実践について検討する。各学生の看護実践経験と学際的研究アプローチを統合し、臨床現場におけるエンド・オブ・ライフケアの向上に貢献する研究能力の育成を意図する。学生個々の主体的な学習を期待する。