専門領域の紹介

専門領域の紹介

地域看護学領域では、家庭や地域など人々の生活の場において生命・健康・生活を守り、その質を高める看護知識・技術、ならびに看護機能を社会に適用させる方法の開発を目指しています。特に、行政サービスを担う保健師に焦点をあて、人々個別に関わる看護を基盤にしながら、ケア体制や地域づくりなど公衆衛生看護の専門知識や技術に関する教育研究を行っています。

近年の研究課題は「地域の健康危機管理における保健師の機能・役割」「保健師への課題解決支援を通して追求する人材育成と現任教育のあり方に関する研究」などです。現場の保健師活動を支援しつつ、生活習慣病予防に向けた保健指導方法の開発にも取り組んでいます。

また、大学院生が中心となって、社会情勢に応じた国内のホットな課題を扱う「地域看護勉強会」や「海外博士論文抄読会」「理論勉強会」なども行っています。

本領域は、1976(昭和51)年に「社会保健学」として発足しましたが、その後学部内の研究教育体制整備の一環として臨床系の看護学の一領域に相応しいものにするという方針の下に名称変更をし、1982(昭和57)年から「地域看護学」講座と呼称することとなりました。そして、1993(平成5)年に看護学部看護学科が11講座から4大講座に改組され、12教育研究分野が置かれたことに伴い、地域看護学講座地域看護学教育研究分野となり、2015年(平成27)年に看護学研究科が6講座に改組され、17領域が置かれたことに伴い、生活創成看護学講座地域創成看護学教育研究分野地域看護学領域となり、現在に至ります。