エンド・オブ・ライフケア最新ニュース

普遍教育「生きるを考える」の開講について

千葉大学 大学院看護学研究科 エンド・オブ・ライフケア看護学講座では、千葉大学の一般教養課程である「普遍教育」において、臨床現場における生死について考え、包括的にとらえた看護のあり方を追求するための教養科目「生きるを考える」を開講することにいたしました。

普遍教育 教養展開科目(コアF関連)「生きるを考える」

[開講期]平成23年度後期 毎週火曜日 III時限/12:50〜14:20(場所 B)
[担当]エンド・オブ・ライフケア看護学講座

  月 日 講義項目 講義内容  
1 10月4日 山崎 章郎
(ケアタウン小平クリニック院長)
ホスピス医の考えるエンド・オブ・ライフケア 詳細
2 10月11日 長江 弘子
(千葉大学 特任教授)
エンド・オブ・ライフケアとは 詳細
3 10月18日 アルフォンス・デーケン
(上智大学 名誉教授)
哲学・宗教学から捉えた「生きる」とは 詳細
4 10月25日 谷本 真理子
(千葉大学 准教授)
慢性疾患患者とその家族のエンド・オブ・ライフケア 詳細
5 11月1日 櫻井 智穂子
(千葉大学 特任講師)
がん患者と家族を中心としたエンド・オブ・ライフケア 詳細
6 11月8日 佐藤 奈保
(千葉大学 講師)
障害を持つ小児と家族のエンド・オブ・ライフケア 詳細
7 11月15日 村岡 宏子
(東邦大学 教授)
難病の人々と家族のエンド・オブ・ライフケア 詳細
8 11月22日 日野原 重明
(聖路加国際病院 理事長)
生きるとは 詳細
9 11月29日 細矢 美紀
(国立がん研究センター中央病院 看護部 がん看護専門看護師)
急性期病院におけるエンド・オブ・ライフケア 詳細
10 12月6日 川越 正平
(あおぞら診療所 院長)
地域で生きる人と家族を支える診療所医師の考えるエンド・オブ・ライフケア 詳細
11 12月13日 秋山 正子
(白十字訪問看護ステーション代表取締役・統括所長)
在宅で療養する人とその家族のエンドオブライフケア~どんな時でも命は輝く~ 詳細
12 12月20日 射場 典子
(NPO法人健康と病いの語り ディペックス・ジャパン理事)
健康と病の語りデータベースとは ―病を生きる人々の語り― 詳細
13 1月17日 石飛 幸三
(世田谷区特養芦花ホーム:医師)
福祉施設における医療現場から、エンド・オブ・ライフケアを考える 詳細
14 1月24日 川崎 千鶴子
(北区特養みずべの苑:施設長・看護師)
福祉施設での看取りを考えるエンド・オブ・ライフケア 詳細
15 1月31日 廣井 良典
(千葉大学 教授)
死生観・コミュニティとエンド・オブ・ライフケア 詳細

評価方法

クラス討議への参画と論議の展開およびレポート
レスポンスカード

シラバス詳細

普遍教育「生きるを考える」のシラバスは下記をご確認ください。

普遍教育「生きるを考える」のシラバスを見る 外部リンク

受講生の感想

普遍科目「生きるを考える」の講義を聴講して

エンド・オブ・ライフ・ケアという言葉を耳にしたのは千葉大学に入学してからです。終末期ケアや緩和ケアという言葉でなく、何故わざわざエンド・オブ・ライフ・ケアなのか、私には違和感がありました。いつからがエンド・オブ・ライフなのでしょう。しかし、「生きるを考える」の講義を聴講し少しずつ私の感じていた違和感がなくなってきました。死は誰にでも訪れるものですが、最期の様子は人それぞれだと思います。しかし、どのように生きてきたかということが最期に影響することは明らかです。ですから、死にゆく人々をどのようにケアするか、どのように支えるかが重要だということ、大切であることがそれぞれの先生の講義からもよく伝わってくると思います。そして、死にゆく自分自身が、今をどう生きるか。を考えることができたら新たな世界が広がるようにも感じます。

ケアという概念は、看護の分野だけでなく、人間社会の営みの様々な場面にあります。「生きるを考える」の講義を通して身近なケアが違った意味を持ち始めるきっかけとなるかもしれません。難しく考えずに、何かを感じられる講義だと思います。