エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2011年度

普遍教育「生きるを考える」第11回の様子

在宅で療養する人とその家族のエンドオブライフケア~どんな時でも命は輝く~

[日程]平成23年12月13日 III時限/12:50〜14:20(場所 B)
[講師]秋山 正子(白十字訪問看護ステーション代表取締役・統括所長)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 学生との質問タイム
    学生との質問タイム
  • 秋山 正子先生
    秋山 正子先生

受講生の感想

はじめに、秋山先生から現在の訪問介護事業を行うことになるご自身の紹介と現在おこなっている事業の概要について説明がありました。ここで、先生が登場されるNHKテレビ「プロフェッショナル・仕事の流儀 日々生きる人を支える人の意義」の映像が紹介され、秋山先生が訪問看護のプロとして精力的に仕事をする姿を知ることになりました。

次に、今後の日本における総死亡数の変化と主な死亡場所の将来推計から、治す医療から支える医療への転換と同時に「在宅医療」を支えるネットワークの必要性示されました。

そのことから、高齢化社会のエンド・オブ・ライフケアを支えるには、スタートである予防が重要であり、質の高いエンド・オブ・ライフケアを行うには、医療・介護の一体的な提供が必要性で、その際に訪問看護ステーションの役割は大きいことを様々な例を挙げて説明されました。

また、訪問看護の必要性を広め浸透させていく為に、地域において急性期病院の看護師の研修を受ける仕組みを作り実践したり、区の高齢者保健福祉計画推進協議会に参加し高齢者保健福祉計画に関わったり、市民公開講座を開いたり、2011年7月から2011年度厚生労働省在宅医療拠点事業として「暮らしの保健室」をオープンさせ地域ボランティアの力も活用して運営したりと様々な取組をしていることが紹介されました。

最後に、一人ひとりの健康実現という図を示して誕生から満足した死/生に寄り添うケアを実現させたいと述べられました。

感想としては、一度見たことのある番組(「プロフェッショナル・仕事の流儀」)を実際にご本人の解説付きで見直すという、沢山のものが伝わってくる機会が持て嬉しかったです。

そして、最後に先生が述べられていた、「いのちに寄り添うケアを届けていると、在宅ケアの不思議な力を実践の中でいつも感じている」、「どんな時でも、命は輝く!」、「その人の力を引き出せるように、いのちに寄り添うケアを届ける仕事を次世代に伝えたい」という言葉が終始伝わってくる講義でした。