エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2011年度

普遍教育「生きるを考える」第2回の様子

エンド・オブ・ライフケアとは

[日程]平成23年10月11日 III時限/12:50〜14:20(場所 B)
[講師]長江 弘子(千葉大学 特任教授)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 長江 弘子先生
    長江 弘子先生

受講生の感想

はじめに、エンド・オブ・ライフケアの学習目標とシラバスの構成について説明がありました。エンド・オブ・ライフとは、人生の終生期を指すことが示されました。同時に、これまで用いられている、ターミナルケア、終末期ケア、緩和ケアという言葉との関係を整理し、エンド・オブ・ライフケアの始まりについて段階を踏んで学ぶことができました。

次になぜ必要なのかということについて考えながら、病気になったらどうするのか普段から考えておくことの必要性や、日本の医療の現状から病院ではない場所で療養することになる現実について知りました。

これらのことから長江先生は、その移行支援(退院、支持、調整)がエンド・オブ・ライフケアであり、その実践のためには、ネットワークの形成が重要であると述べられました。これは、第一回の山崎先生が述べられたあらゆる人が地域社会の中で生活していける支援と同様であると思いました。実践のための課題についても4点挙げられておりどれもが、現在療養されている方、65歳以上の人口が増える近い将来にとって、早急に対応する必要性があると感じました。

感想としては、今回の講義では「終生期」という言葉が印象的でした。これまでは「終末期」という言葉から連想される「病気になって死ぬ」というイメージがありました。それに対し、「終生期」という言葉により「人生の最後まで生きる、若しくは生ききる」という捉え方ができることで見方の幅が広がることを学びました。