エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2011年度

普遍教育「生きるを考える」第8回の様子

生きるとは

[日程]平成23年11月22日 III時限/12:50〜14:20(場所 B)
[講師]日野原 重明(聖路加国際病院理事長)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 日野原 重明先生
    日野原 重明先生
  • 質疑応答の様子
    質疑応答の様子
  • 日野原先生と舟島センター長
    日野原先生と舟島センター長
  • 日野原先生とエンド・オブ・ライフケアスタッフ
    日野原先生とエンド・オブ・ライフケアスタッフ

受講生の感想

「新しい事をはじめる事をやめなければいつまでも若くいられる」という言葉が心に残りました。先生の言うように幅広い領域の事を学ぼうとする姿勢を忘れてはならないなと思いました。

「本当に大切なものは目に見えない。」「私たちが持つ使える時間も触ったり、見たりすることはできない。だから、それも命と言える。」という言葉が印象的でした。普段私たちは、見えている目の前のものを大切にしようとしがちだが、もっと自分自身のことをよく考え、限りある人生の時間を大切に使っていくことを意識しなければ、と学びました。

いのちとは目に見えない、触ることができないもの、自分が持っている時間であり、子どもの頃は自分のためにその時間を使うが、成長するに従って、他人のために自分の持っている時間を使うことになることを学びました。医療者は病む人の心を理解するために身をもって体験するべきという言葉が印象に残りました。日野原先生は100歳とは思えないほど、元気で何よりも大きなビジョンを持っていて、その実現にはその思いを引き継ぐことが必要だと思った。健康に留意し、かつ夢、ビジョンを持ち続ける姿勢を見習いたいと思いました。

「生」「死」ということを考えていくと、世界のあり方や、究極的には平和に関することまで思索が広がっていって、根源的には、世の中のありとあらゆる事柄が「生きる」ということに繋がっているのだと感じた。日常生活の様々な場面で生きることについて考えられるのかもしれないと思いました。

大切な人の死が、人々に大きく影響を与えるということを学びました。また、病気や、人の死を経験した人でないと、患者や家族の苦しみ、悲しみはわからないということは印象的でした。さらに、人や自分が今までしてこなかったことをやったり、挑戦したりすることが、与えられた命を全うすることなんだと思いました。

「病む人の心は病人にしかわからない。医者になる人は病人を体験しなくちゃわからない」という言葉がすごい印象的でした。実際、その人の立場に立たないとわからないことは多いと思うのですごい大切なことだと思いました。

E.Aグロルマンのことばが的確で印象的だった。亡くなる人と自分の関係によって、悲しみの根幹は変わらないが、悲しみの種類、これからの生き方への影響が大きく異なるということがわかった。今回の教授は100歳ということだったがとてもしっかりしていてユーモアのある方だった。歳の重ね方でこんなにすばらしい人間になれるのだと思った。

大切な人、自分の身近にいる人を亡くしたときに、今後自分はどのように進んでいくのか、考える機会になりました。その時が来てほしくないですし、その時が来ないとわからないけれど、いずれは来てしまうので、しっかりとした考えを持ち、生活していきたいと思いました。