エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2012年度

普遍教育「生きるを考える」第10回の様子

エンド・オブ・ライフケアを支える予防から看取りまで-訪問看護の実践から

[日程]平成24年12月4日 III時限/12:50〜14:20(総合校舎B号館)
[講師]秋山 正子(白十字訪問看護ステーション代表取締役・統括所長)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 秋山 正子先生
    秋山 正子先生

受講生の感想

 医療者同士の連携が重要であることは、これまでもたびたび学んできた。そして今回は、質の高いEnd of Life Careや超高齢者の穏やかな在宅死を支えるうえで、地域の病院や介護施設、訪問看護ステーションといった多くの施設間の連携も欠かせないものであることを知った。様々な人の連携の大切さを改めて学んだ。牛込地区のX氏の例を聞き、一人の人を看取るには想像以上に多くの人が関わるのだな、と思った。複数の施設が関わることにより24時間体制でケアを提供し、家で死にたい・看取りたいと考える患者さんやその家族の要望を叶えることができる。この体制が日本全国で行えることが、在宅での理想だと感じた。その一方、病院の集中している都市部だからできることであり、過疎地域でも実施できるようにするためには何らかの工夫が必要になってくるとも思った。
 暮らしの保健室では医療職者だけでなく、多くのボランティアが協力しているときいた。そのなかでもとくに、聞き書きボランティアに興味を持った。その人の半生をきき、文章にすることで、亡くなった後、家族が思いを寄せ、慰められることもあるだろう。また、本人も自身について誰かに話すことで新たに気付いたり、話したいことを話すことによって楽になったりすることもあるのではないか。数回の講習を受ければできるようなので、機会があればやってみたい。また、看護をするうえで、相手が話したいことを引き出せることが大切になるとも思った。