エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2012年度

普遍教育「生きるを考える」第5回の様子

健康と病いの語りデータベースとは-病を生きる人々の語りに学ぶ-

[日程]平成24年10月30日 III時限/12:50〜14:20(総合校舎B号館)
[講師]射場 典子(NPO法人健康と病いの語りディペックス・ジャパン理事)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 射場 典子先生
    射場 典子先生

受講生の感想

今までの講義はすべて医療者側から見たものであり、患者さん側からの講義を受けたのは初めてだったのでとても新鮮な感じがしました。また、今までの講義から自分が考えるようになったこととのギャップを少し感じました。そのギャップをいかに小さくできるか、なくせるか、が必要だと思いました。 今回の講義では、手術の当日まで、胸(乳房)を全摘するかどうか悩んだ患者さんが特に印象に残りました。手術をどうするか、決断を下すのは自分が考えている以上に悩ましいことであり、難しいことであると感じました。自分ががんであることを受け入れたり、手術の決断をしたりすることに対する辛さは、現在がんでない私が想像をしたとしても、本当に理解することはできないように思い、残念でした。しかし、それでも患者さんの辛さをわかろうとし、自分ができる最大限のケアはなんなのかを考えていくことが大切だと思いました。様々な患者さんがいるように「患者さんに対する接し方」のテンプレートはないと思います。がんに対する考え方はひとりひとり異なるのだから、その考えを尊重するような接し方ができるようになりたいです。