エンド・オブ・ライフケア看護学への千葉大学の取組

生きるを考える/2012年度

普遍教育「生きるを考える」第9回の様子

緩和ケアからエンド・オブ・ライフケアへのパラダイムシフト

[日程]平成24年11月27日 III時限/12:50〜14:20(総合校舎B号館)
[講師]西川 満則(国立長寿医療研究センター医師)

  • 講義の様子
    講義の様子
  • 西川 満則先生
    西川 満則先生

受講生の感想

胃ろうや人工呼吸器等の延命治療の是非は、一概に言えない難しい問題です。しかしその答えを “患者さん本人の意思”に見出すという方針は、私の中で心にすとんと落ちるような、非常に納得のいくものでした。
また、本人の意思を尊重するといっても、患者さんの言葉を鵜呑みにするのではなく、本人にとっての最善を一緒に考え、深く話し合っていくことの重要性に気付かされ、自身の考えを整理する上でとてもためになる講義でした。
自分の意思を書面に残すことや事前に話し合っておくことは、自分の為にも、そして大切な家族に延命治療をするか否かの決定という重い負担をかけないためにも、とても重要だとあらためて感じました。
しかしそうだとわかっていても、「縁起でもない」「面倒そうだ」というイメージが強く、そのような意思を残さない人も沢山いると思います。
このような悪いイメージを払拭し、「意思は当然大切な人と話し合い、書面に残しておくもの」という考え方をより積極的に根付かせていく必要があるのではないかと思いました。
この授業での沢山の学びを心に留め、これからの医療を主体的に考えていきたいです。