恵まれた環境のなかで

齋藤 弓子
看護学部3年次(3年次編入学・東京都出身)

私は看護専門学校を卒業後、臨床を経て3年次編入で入学しました。進学を決意した理由は、人間に対する理解を深め看護を学問的に学ぶことで看護の専門性を発揮できる看護師をめざしたいと思ったからです。そのため、看護学の歴史があり、研究環境が優れている千葉大学に入学しました。

入学してからは毎日がとても充実しています。総合大学であるため普遍科目は多岐にわたり、他学部の興味がある講義は自ら選択し受講することができます。専門分野の先生から直接講義を受けられるため、なかなか聴くことができないような貴重なお話を聴くことができ視野が広がりました。他学部生と一緒に看護系以外の学問を学ぶことで、これまで思いもしなかった気づきを得ることもできました。また、今年の3月に改装された西千葉キャンパスの図書館は、学生同士が自由に討論できるように設計されており、居心地のよい素晴らしい空間です。

看護専門科目では、編入生は入学後すぐに看護学原論という授業に取り組みます。これは、それぞれが事例を提供し、これまでの自分の看護を振り返るグループワーク形式ですすめられ、科学的根拠に基づいた看護について検討していきます。先生方から教えていただく受け身の学習ではなく、自らが主体的に考え問題解決に向けた行動をとるために必要なことを見出していくため、看護の可能性を感じられる授業です。臨床では立ち止まって考えることができなかった看護観を再考することができるため、今後の看護師人生において貴重な経験になると思います。今は、自分の意見を論理的に相手に伝えるため、試行錯誤しながらプレゼンテーションを重ねています。

入学するまでは環境の変化に対応できるのか不安がありましたが、看護学部は編入生を受け入れてきた歴史が長いので、不安なことや困ったことがある時は、先生や先輩方がサポートしてくださいます。一緒に入学した編入生は皆向上心が高く、お互いに刺激し協力しあいながら学んでいます。素敵な仲間に出会えたことは、大学に進学した一番の財産となりました。

超高齢社会を迎えた現在、看護に求められるものは今後益々大きくなっていくと思います。そのため、看護職には看護の基礎学力を向上させ専門性を高めていくと共に、問題に対する思考力と解決に向けた行動力が求められていると思います。千葉大学看護学部には看護師として、また人間としても成長するための学習環境が整っています。看護の可能性を信じて、千葉大学で一緒に学びましょう。

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看護の世界に出会って

細島 久美子
看護学部3年次(社会人入試・埼玉県出身)

短大の英文学科を卒業し、医療の仕事とは縁がない生活を送ってきた私が看護の道に進むきっかけとなったのは、双子の娘の出産でした。1人に疾患があり、医療によってこの世に生を受けることができたという経験をし、人の命を救うことのできる医療、とりわけ患者さんと家族の一番近くで生活と回復を支える看護の仕事に惹かれ、看護師を目指しました。伝統ある教育と、授業内容が面白そうだったことから千葉大を志望し、社会人特別選抜で入学しました。それから早や2年、大変でもあきらめずに受験勉強をしてよかったと心から思える、充実した学生生活を送っています。

3年次に入り、基盤実習を皮切りに専門科目をみっちり学んでいます。課題や試験で息つく暇もないような毎日ですが、熱心な先生方のご指導の下、これまで以上に看護の勉強の楽しさを感じています。今振り返ると、看護の勉強を始めた頃は、面白いと思う反面看護って難しいなと思うこともありました。例えば、1年次に学ぶ看護学原論では、看護の考え方、看護の対象である患者さんへの科学的な視点を徹底的に学びます。日常生活でものをみるのとは違う多角的な視点を身に付ける難しさに、戸惑うことも多くありました。また、人体の構造や機能を学ぶ形態機能学や代謝栄養学では、人体の複雑さに感嘆しつつも、難しい内容を理解するのに四苦八苦しました。ですが、2年3年と実習や実験などで身をもって学ぶ授業を通して、理解が深まっていきました。3年次に入って経験する基盤実習で、患者さんを細胞レベルから生活面・社会面までを全人的に捉えて看護を行う上で、それらの知識や考え方なくしては看護ができないことを実感しました。千葉大学で提供される質の高い授業についていけば、骨の太い看護を身に付けられることは間違いないと思います。

そして何より貴重なのは、仲間の存在。生活と授業のやりくりが思うようにいかないこともあり、壁にぶつかることもあります。そんな時はいつも社会人入学仲間に支えられ、励まされ、乗り越えています。また、同級生たちのほとんどが私と一回りも年が違いますが、1年からグループワークの多い授業を通して意見を交換したり、ともに課題に取り組む中で自然に打ち解けることができ、たくさんの刺激をもらっています。これから訪問看護実習やコア実習が続いていきますが、勉強熱心な仲間たちと励ましあいながら「本当の看護」を身に付けるべく学んでいくことがとても楽しみです。受験生の皆さんにも、素晴らしい先生方や仲間たちとともに、将来の看護師として、人間として成長できる千葉大学で、是非学んでいただきたいと思います。

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