看護の独自性・専門性を可視化するリフレクション・フレームワーク

看護の独自性・専門性を可視化するリフレクション・フレームワーク

保健医療福祉の現場で働く看護職には、リスクマネジメント、看護倫理、管理や人材育成など、専門領域横断的な広範な知識が求められています。しかし、組織の中核となる中堅看護職・看護管理者は、自らの経験に基づいて行動していることが多く、自身の行動の根拠に看護の独自性・専門性があることを自覚しづらい傾向にあります。

中堅看護職・看護管理者が、組織変革のヴィジョンを描く際には、自らの行動の根拠に看護の独自性・専門性があることを自覚しながらすすめることが重要と考え、本研究に取り組みました。

その結果、組織変革プロジェクトを遂行する看護職者の思考を、看護の独自性・専門性に基づいて支援するリフレクション*・フレームワークを開発することができました。この成果は、「看護学教育指導者研修」 において、継続的に活用しています。

*リフレクションは自らの経験の振り返りで、経験した事実とそれについての思考から構成され、そこに意味の付加や拡充がともなう経験の再構築とも呼ばれるものです。