亥鼻IPEの目的

目的 ─ 患者・サービス利用者中心の医療を担う、自律した医療組織人になる


わたしたちが目指すことは「患者・サービス利用者中心の医療」の実現です。

医療は複数の専門職の連携(Interprofessional Work, IPW: 専門職連携実践)により提供される組織的サービスです。そのため医療専門職には医療組織の一員として、患者・サービス利用者中心の医療を基盤に、連携しながら専門性を発揮できる能力が不可欠です。教育の基礎段階にある学士課程では、専門知識の集積のみでなく、多様な領域の専門職と連携した医療をおこなうための専門職連携実践能力の育成が極めて重要であると私たちは考えます。

そして、このIPWを可能とする能力(専門職連携実践能力)と、連携し協働するなかでともに学び合う姿勢を身につけるための教育プログラムを、私たちはIPE(Interprofessional education、専門職連携教育)と呼んでいます。

私たちは、亥鼻IPEをとおして、高い専門性と患者・サービス利用者のためにという意識をもち、自律しつつ、さまざまな専門職と 連携し、お互いを高めあい、学ぶことをつづけていく、そのような「自律した医療組織人」の育成を目指しています。どのような場所でも、どのような組織のな かでも、IPWがおこなえる能力を身につけた人材を育て、ともに学び合って医療現場をより良くし、「患者・サービス利用者中心の医療」が実現する社会に なっていくことを目指しています。 私たちは、亥鼻IPEによって、「患者・サービス利用者中心の医療」を担ううえで重要な、一人ひとりが生涯にわたってIPEをおこない、IPW能力を身 につけていくうえでの核となる能力(「コミュニケーション能力」、「倫理的感受性」、「問題解決能力」)を育成し、さらに具体的な専門職連携実践を行うための能力を育成します。 そうして「健全な職業観」、「社会へのコミット力」、「使命感や責任感」、「協調性やバランス感覚」、「学び続ける意欲」をもち、自らのキャリアを継続的に発展させることができる、「自律した医療組織人」を養成することを目指しています。 私たちは、専門職連携実践能力を身につけるための教育プログラム、亥鼻IPEによって、「患者・サービス利用者中心の医療」を担う「自律した医療組織人」を育成していきます。

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