Step2「創造」は、チームメンバーそれぞれの職種の役割・機能を把握し、効果的なチーム・ビルディングができる能力を身につけるステップです。
Step2は2年次前期(5月下旬から7月上旬、全7回)に実施されます。Step1での学習成果をふまえ、具体的なチーム・ビルディングについて学び考察します。医療と保健、福祉の現場2か所での「フィールド見学実習」をふまえ、グループワークでこれからの専門職連携について検討し、学習成果発表会でプレゼンテーションをおこないます。
※以下は2017年度の実施状況です。
【学生】
医学部2年次生:117名、看護学部2年次生:80名、薬学部2年次生:84名、計 281名
※学部混成3~4名のグループを76グループ、38ユニット編成。
【学習到達目標】
チームメンバーそれぞれの職種の役割・機能を把握し、効果的なチーム・ビルディングができる能力。Step2の終了時、学生は以下のことができる。
- 実際に行われている治療ケアの根拠と理由を(説明を受けて)理解できる
- チームづくりに必要な基礎知識とスキルを理解し、自分のチームに活用できる
- チームの目的達成に向け、自分の行動を調整できる
- 医療福祉サービスおよび行われているケアを患者・サービス利用者の自律および自立の観点から説明できる
- 他の専門職や教員、チームメンバーと、チームの目標達成のために有効なコミュニケーションをとることができる
- 医療、保健、福祉の場における各専門職の役割機能を説明できる
【学習内容】
回 | 日 | 内容 | 場所 |
---|---|---|---|
1 | 5/11 | オリエンテーション: Step2 の学習目標、学習方法、学習内容について 講義:専門職連携とチームについて 多様な実習施設の社会的位置付け |
薬学部120周年記念講堂 |
グループワーク:自己紹介とチームづくり グループワーク:フィールド見学実習に向けた準備 |
医・薬・看護学部講義室(4室) | ||
2 | 5/18 | 講義:附属病院のチームと職種の紹介 医療現場における専門職連携の実際 医療と介護の連携 オリエンテーション:フィールド見学実習での注意事項 |
薬学部120周年記念講堂 |
グループワーク:実習に向けた準備 | 医・薬・看護学部講義室(4室) | ||
3 | 5/25 | フィールド見学実習 1(グループ単位): 「病院」あるいは「地域」の実習施設見学 |
フィールド(62施設) 地域病院・ クリニック 13、 回復期リハビリテ ーション病院 3、 訪問看護ステ ーション 4、 保健・福祉施設 2、 行政機関 3、 薬局 9、 千葉大学 医学部附属病院 28 |
4 | 6/1 | フィールド見学実習 2(グループ単位): 「病院」あるいは「地域」(5月25日と逆)の実習施設見学 |
フィールド(65 施設) 地域病院・クリニック 19、 回復期リハビリテ ーション病院 4、 訪問看護ステ ーション 3、 保健・福祉施設 2、 行政機関 3、 薬局 11、 千葉大 学医学部附属病院 23 |
5 | 6/8 | グループワーク(ユニット単位): フィールド見学実習のふり かえり グループワーク(ユニット単位):学習成果発表会の準備 |
医学部講義室・実習室、 看護学 部講義室(4教室) |
6 | 6/15 | グループワーク(ユニット単位):学習成果発表会準備(発表 スライド作成、発表練習等) | 医学部講義室・実習室、 看護学 部講義室(4教室) |
7 | 6/22 | 発表会(ユニット単位):学習成果発表会 | 医学部講義室・実習室、 看護学 部講義室(4教室) |
※すべて3,4時限に実施。
【授業の様子】
オリエンテーション、講義の様子
医学部附属病院第一講堂に全員が集まり、専門職連携の実際、各専門職の役割、チーム・ビルディングの基本的知識など、専門職連携における知識を学びます。実習に向けたグループワーク
施設での実習に向け、各施設・組織の特徴や、そこで活躍する各専門職、さらに連携についてGWで考察します。そして、必要な準備や現在不足している知識などについて検討し、より実り多い実習をするための行動計画を立案します。実習での注意事項
実習先でお世話になる方々とのコミュニケーションでの諸注意や、実習にふさわしい身だしなみの基準(ドレス・コード)についての説明があります。自分たちの常識が他では非常識であったりすることはよくあることです。実習を終えてのグループワーク
別々の施設で実習した2グループがユニットとなり話し合います。それぞれの実習での体験を整理し、共有し、チームの連携・恊働の実際、効果的なチーム・ビルディングと連携・恊働、専門職者に求められる能力等について考察を深め、発表会に向けたプレゼンテーション資料を作成します。「学習発表会」
グループワークによって完成させた資料にもとづき、プレゼンテーションで学習の成果を報告します。他のグループの学生や教員、専門職者との討議・共有をへて、これからさらに学んでいくべき学習課題を見つけます。