看護職育成支援プログラムの開発

看護職育成支援プログラムの開発

本事業においては、下記の3つの看護職育成支援プログラムを開発しました。

1)教育―研究-実践をつなぐ臨地実習施設の看護学教育指導者研修

開発当初は、2か月半の集合研修で、講義・演習・実習と課題解決プロジェクトの計画立案までを行い、その後、自施設で課題解決プロジェクトを実施し、数か月後に報告を行う内容としていました。このプログラムの評価から、必要な講義・演習内容が精選できるようになり、臨地実習を改善するための基礎的知識・スキルを学ぶコースとして3日間の集中研修プログラムを開発しました。

現在の「看護学教育指導者研修」と発展しています。

2)教育―研究-実践をつなぐ臨地実習施設の看護学教育指導者研修<アドバンスコース>

より効果的な研修プログラムを検討し、現在は休止中です。

1)の開発過程から、臨地実習施設における看護学教育の課題解決に取り組むプロジェクトについて、アクションリサーチ型共同研究を行い、臨地実習における課題解決支援・プロジェクト成果発信支援を受けるコースとして、次のような課題解決型研修プログラムを開発しました 。

対 象 者: 臨地実習に関連した課題を持つ看護系大学教員と臨地実習指導者の組(ペア)で、看護系大学、臨地実習施設の両機関の管理者がプロジェクトの実施を承諾している者
実施期間: プロジェクトは2年間で行い、年度ごとに応募形式で実施する
研修内容: プロジェクトのプロセスを<課題の明確化><計画立案><実施・評価><公表>のフェーズとし、各フェーズにおける達成目標および活動内容・センター教員の支援を明確にしました。内容を見る
プロジェクトの
プロセス
達成目標 活動内容とセンター教員の支援 スケジュール
課題の明確化
  • 共同研究の前提・目標の明確の確認
  • 解決したい課題と今回のプロジェクト研究の最終成果の整理と位置づけ
グループ別ミーティング 1年目
5月ごろまで
  • 共同の準備(必要時)
必要時、センター教員を活用して悪臭解答を実施する 適宜
計画立案
  • 多様な方法論から計画立案する
  • わかりやすい研究計画にする
複数ミーティング 8月~9月まで
  • 倫理審査を2機関で受けることができる
個別支援
倫理審査のサポート
実施・評価
  • 共同研究者を活用して適切なデータ収集を実施する
個別支援
センター教員によるデータ収集含む
~2年目5月
  • 進捗状況の共有機会を利用してスケジュール管理ができる
複数ミーティング 2年目7月位まで
公表
  • プロジェクトの全貌をわかりやすく伝える
  • 公表による意見や関心を踏まえて考察できる
複数ミーティング 2年目5月~3月
施設内・学会論文化

※開発した本プログラムは、平成27~28年度に実施しました。今後は、より実行可能性の高い洗練したプログラム開発に着手予定です。

3)看護管理者向け課題解決プロジェクト型研修プログラム

より効果的な研修プログラムを検討し、現在は休止中です。

課題解決プロジェクト型研修のプログラム開発を目指し、課題解決プロジェクトのプロセスにおける困難や必要な支援を見出すために、アクションリサーチ型の共同研究を実施し、次のような研修プログラムを開発しました。

対 象 者: 所属部署における看護管理上の課題を解決したいと考えている看護管理者(看護師長相当以上で職位は問わない)。複数での参加も可能。
実施期間: プロジェクトは2年間で行い、年度ごとに応募形式で実施する
研修内容: プロジェクトのプロセスを<課題の明確化><計画立案><実施・評価><公表>のフェーズとし、各フェーズにおける達成目標および活動内容・センター教員の支援を明確にしました。内容を見る
プロジェクトの
プロセス
達成目標 活動内容とセンター教員の支援 スケジュール
課題の明確化
  • 解決したい問題の本質を見極める
  • 自身の中にある前提、思い込みを外し、客観的に相対化して組織の現状分析ができる
  • 看護管理者としての自分も含めてプロジェ九と研究の対象としてとらえられる
  • 看護管理者として十分なリフレクションができる
グループ別ミーティング
リフレクション・フレームワークの活用
複数ミーティング
1年目
6月ごろまで
計画立案
  • 業務と研究の関係性を整理し、計画立案ができる
  • プロジェクトによる変化を捉えることが可能な方法論を選択する
  • わかりやすい研究計画を立案する
  • 支援しながら、倫理審査を受けることができる
複数ミーティング
リフレクション・フレームワークの活用
倫理審査のサポート
8月~9月まで
実施・評価
  • プロジェクトによって生じた変化について十分にリフレクションする
  • 自身のかかわりも含めた変化をわかりやすく記録し評価する方法を検討する
個別支援
センター教員によるデータ収集含む
リフレクション・フレームワークの活用
~2年目5月
公表
  • プロジェクトの全貌をわかりやすく伝える
  • 公表による意見や関心を踏まえて考察を深める
個別支援
複数ミーティング
2年目5月~3月
施設内、学会論文化