国公私立大学病院副看護部長研修

東京慈恵会医科大学

東京慈恵会医科大学附属病院

報告者氏名:畠山まり子

平成22年度
国公私立大学病院副看護部長研修
当院の入退院システムの再構築を検討する

[概要]
当院は特定機能病院として高度先進医療を提供するという役割を担い、手術件数が年々増加している(別表1)。その変化や業務内容の増幅に対しては、適切な業務改善が行なわれず、看護師の時間外労働という形で対応していた。看護部はその状況を変えようと患者フローシステムを検討し、入院前の病歴聴取を行なうなど独自で動き出した。しかし、病院にすでにある「患者支援・医療連携センター」や「ベッドコントロール」などとの業務は連結されず、各々が独自で対応していた。また、病院としての入退院システムのあり方が明確になっていないため、看護部以外の他部門は役割認識が低い。問題を打開するには、患者中心の医療、そして患者サービスの向上を目指すために、入院から退院、そして退院後の生活に最善の治療が提供できる環境を整備する必要がある。病院としの全体像を明らかにするための一歩として、看護部が考えるコンセプトを立案し病院の検討材料のひとつとしたい。