国公私立大学病院副看護部長研修

滋賀医科大学

滋賀医科大学医学部附属病院

報告者氏名:西村 路子

平成23年度
国公私立大学病院副看護部長研修
次期看護師長の育成に向けた取り組み

[概要]
現在の看護管理者は時代の流れをいち早く読み取り、現場の問題解決を図り、質の高い看護を提供することが期待されている。その看護管理能力は組織運営に大きな影響を与え、時代に対応し、看護サービスの質を維持向上させるためにも組織として、次世代の看護師長を育成することが重要課題である。
当院では、次期看護師長の選定は、副看護師長(現在約40名)の自薦とし、かつ看護師長の推薦のあるものとしている。しかし、日々の副看護師長との関わりを通して感じることは、看護管理者として必要な知識および能力が十分に身についていないことである。そのため、看護部としては、看護管理に関する教育基盤作りが課題であった。それらをうけて、昨年度より副看護師長に対する看護管理教育基盤を整備してきたものの、副看護師長の管理能力はいまだ充分とはいえない状況である。
また、看護師長への立候補も消極的である。その原因として、組織として看護管理者である看護師長が副看護師長に対して、看護管理者モデルであるという意識のもとに、看護管理者の魅力を十分に伝えきれていないためではないかと思われた。そこで今回、看護管理の魅力を伝えつつ、副看護師長の管理能力の向上を図り、次期看護師長の育成を課題とした。