国公私立大学病院副看護部長研修

京都大学

京都大学医学部附属病院

報告者氏名:嶋野 玲子

平成23年度
国公私立大学病院副看護部長研修
病床稼働率向上への取り組みBCCチームで戦略的な改善を目指す

[概要]
京大病院は、1889年に開設され本年で112年目を迎える。現在では1121床、31診療科・33看護単位、職員約3,000人を有する特定機能病院である。2004年国立大学が法人化後、独力で経営責任を有することが明確化され、経営努力を続けさまざまな意味で病院は新しい体質に変わろうとしている。当院は他大学に比べ病床稼働率が低いことを問題提起し、さらに新病棟移転に伴う稼働率低下が懸念され、2010年より病院執行部のもと、運営企画室のプロジェクトチームとして位置づけられたベッドコントロールセンター(以下BCC)が結成された。構成メンバーは経営担当副病院長、運営企画・入院掛事務に加え医師、看護師がメンバーとなり、病床稼働の効率化や増収の提案などを行っている。今期の病院経営改善計画は、病床稼働目標が1000床90%の高稼働維持である。病院執行部の経営戦略の実行のために看護部も経営参画し、患者さんに必要な適切な病室を整備すると同時に病棟の事情や問題を効率的に解決できるよう改善要望の良い機会と捉えた。各職種間の協力と連携で柔軟な改善に取り組んだ。