国公私立大学病院副看護部長研修

大阪大学

大阪大学医学部附属病院

報告者氏名:前田 正美

平成23年度
国公私立大学病院副看護部長研修
看護職員定着のための職場環境の改善

[概要]
当院は、病床数1076床(稼働率88%)、看護職員数900名。7対1看護加算・急性期看護補助体制加算2取得。看護管理室は、看護部長1名、副看護部長4名(現在3名)。教育・実践室に看護師長3名と副看護師長2名、事務員5名の構成員で、今年度の看護部の重点目標を「看護職員の定着」とした。理由は、昨年度の離職率は12.1%(前年度13.3%)で数年間は12%を下らない。ただ、新採用者は、昨年度4.3%(前年度17.6%)で、教育担当者が積極的にメンタルサポートを実施した効果といえる。
平成23年度の退職者は20代後半、30代前半の中堅層が、全退職者99名中67名と68%を占め、退職理由は1位「看護業務以外の仕事の負担(46.4%)」、2位「休暇が少ない(45.9%)」、3位は同率で「先輩との人間関係」「仕事に見合った給料ではない」であった。(平成23年度退職者アンケートより)また、当看護部では、新採用者~中堅層の教育体系の確立に力を入れている為、新採用者が就職先を選択する際の要因と成り得ているが、実践力のある中堅層以上の看護職員には、働き続けることができる職場作りが重要であると考え、今回業務負担軽減と環境整備に着目し、取り組みを行った。