国公私立大学病院副看護部長研修

鹿児島大学

鹿児島大学医学部・歯学部附属病院

報告者氏名:坂元 眞奈美

平成23年度
国公私立大学病院副看護部長研修
若手看護師のフォロー体制充実に向けた勤務帯リーダー2人体制への取り組み

[概要]
若い看護師のアセスメント能力・実践能力不足に加え、フォロー体制が不十分なことに起因するインシデント事例が少なくない。これは、フィジカルアセスメント能力を備えた看護師によるリーダー役割が十分果たせていないことに一因があり、中でも看護の継続性や質の保証という点でリーダーの役割認識が低い為と考えている。また、平成24年1月より電子カルテシステムがバージョンアップし、指示システムがコンピュータ化される。今回のバージョンアップでの特徴は、完全なペーパーレスでの運用を目指している点にある。現在指示に関連する業務の多くをリーダーが担っていることから、導入準備の如何によらず、指示システムの安定稼働までには他のリーダー業務に影響を及ぼす可能性があると懸念している。以上の状況から、指示システムの安全な運用と若い看護師のフォロー体制を整え、且つ質の高い看護を提供するために新しいリーダー体制が必要と考える。
また、当院の看護部では、固定チームナーシングの弊害を解消するために平成21年度より「チームナーシングを推進する」方針が出された。「チームナーシングを推進する」活動の中で、チームナーシングが機能するためにはリーダーの役割認識と遂行のためにリーダー育成が課題であると統一した考えに至った。そこで今年度リーダーの業務基準の作成により役割の明確化・業務の標準化を図り、リーダー2人体制(ケアリーダー・指示リーダー)の提案、リーダー育成に取り組むこととした。