国公私立大学病院副看護部長研修

昭和大学

昭和大学藤が丘リハビリテーション病院

報告者氏名:大﨑 千恵子

平成23年度
国公私立大学病院副看護部長研修
亜急性期医療への変換に伴う安全管理の強化

[概要]
当院は206床のリハビリテーション専門病院である。私は次長となって2年目であり、今年4月に当院に異動した。現在は医療安全管理者として医療安全を推進する立場にある。施設の方針として、昨年から亜急性期への移行が促進された結果、従来のリハビリ期対象の看護のみならず急性期ケアの強化が急速に求められている。しかし、今まではリハビリテーション中心の施設だったという背景から、初期対応の充分な経験をもった医師、看護師が少なく、亜急性期の入院患者の増加に伴う急性期ケア、急変対応力が不足している。
またインシデントの原因分析を行った結果、ケア基準手順が順守されず、確認不足によるインシデントが繰り返し発生していること、リハビリが進み活動範囲が拡大する時期に転倒・転落が頻発していることが分かった。患者の多様化や業務拡大を背景に、確認不足によるインシデントや、リハビリ期特有の転倒転落によるインシデントが顕在化しており、安全管理の強化は重要課題である。