国公私立大学病院副看護部長研修

東邦大学

東邦大学医療センター大橋病院

報告者氏名:中山珠美

平成18年度
国公私立大学病院副看護部長研修
新人看護師の教育を効果的にするための戦略

[概要]
自施設では,病床数468床の中規模私立大学病院で平均在院日数15.5日,病床稼働率90.5%,看護師395名,看護体制は平成18年5月から7:1をとっている。平均年齢28.7歳,平均在職年数5.9年,退職率15.6%,新卒1年未満退職8.8%である。毎年入職する新卒看護師は50名前後であり,在職者の年齢構成は1年未満が18%,3年目までが37%,合計55%が3年目までの看護師である。新人看護師教育は10年前からプリセプター制度を取り入れている。導入の頃は看護実践を含めた指導を行なってきたが負担が大きいため,近年は新人のお姉さん的存在として気軽に相談に乗れる役割に変え,病棟スタッフ皆で新人看護師の指導をしていくことにしている。プリセプターの資格は3年目以上としており,多くは4月に3年目になる看護師がその役割を担っている。これまで,OJTで行なっている新人教育は各セクションに任されていた。しかし,基礎教育での看護技術の体験不足と現場が求める看護師実践能力の乖離は年々期待するレベルに追いつかない新人看護師のストレスであり,先輩看護師のストレスとなっている。今回,教育担当副看護部長として厚生労働省の示した「新人看護職員研修到達目標」を自施設でも目指し,各セクションにおける新人看護師の教育計画を見直し,効果的な教育をして行きたいと考えた。