国公私立大学病院副看護部長研修

富山大学

富山大学附属病院

報告者氏名:山田 多香子

平成25年度
国公私立大学病院副看護部長研修
新人看護師技術習得及び、指導の標準化を目的として導入したe-ラーニングの効果的活用

[概要]
当院は病床数612床の大学病院であり、7対1看護加算を取得以来毎年50~60名前後の新人看護師を採用している。平成25年度から「新人看護師の看護技術習得における学習環境の整備と、看護技術指導の標準化を図る」ことを目的として、「看護技術e-ラーニング」を導入することとなった。しかし、運用は各部署に任せた状態であったこと、職場におけるインターネットが使用できる環境の不足などの問題もあり、e-ラーニングが効果的に活用されるためには運用基準や活用方法等の整備が必要な状況であった。そこで新人指導者で構成される委員会と共に「e-ラーニングの運用と評価」を今年度の目標に設定し、e-ラーニング活用の普及に取り組んだ。
その結果、6月に説明会を行ったことにより、各部署で新人教育担当者が主導でe-ラーニングによる学習が進められ、毎月の課題に取り組んでいる状況が確認できた。新人看護師への調査の結果、新人看護師は看護技術習得のためにe-ラーニングを使用しているが、そのほとんどが自宅での学習であった。また、e-ラーニングの使用目的は、「看護技術の確認」と「課題の達成」がほとんどであり、e-ラーニングの効果としては「今後の能力の向上に役立つ」「知識が向上した」という結果であった。